「いしもち」の特徴
ニベ科。
西日本では「ぐち」、関東では「いしもち」などと呼ばれることが多いこのお魚ですが、標準和名は「シログチ」です(本記事では『いしもち』と表記します)。
東北沖から東シナ海、インド・太平洋域、渤海、黄海に生息しています。
「泥が混ざった砂底」「砂が混ざった泥」「泥底(水深20~140メートルあたり)」にいます。
漁獲は底引き網にて行われています。
口の中は白色です。
銀白色の身体で、主鰓蓋骨に黒い班があります。
※主鰓蓋骨:骸骨の主要箇所のこと
5~8月頃が産卵期。
1年で全長15~16センチ、3年で27センチ、5年で31センチほどの大きさになります。
また、50センチを超える個体も存在します。
基本的にエビ類と魚類を食べますが、カニ類、タコ類、イカ類、ゴカイ類などもエサにします。
実は「全長」によってエサが変わる傾向にあり、17センチ以上なら主に魚類を、6~17センチまでならエビ類と魚類を食べることが多いです。
また、いしもちに限らず「ニベ科」の魚類は、産卵期に音を出します。
腹腔の側面において、「うきぶくろ」を発達した発音筋が取り巻いているのです。
性別と種によって音の周波数が違い、同類間の判別などのために利用されています。
いしもちの美味しい食べ方
いしもちの旬は秋です。
クセが少なく柔らかい白身であり、煮つけ、から揚げ、塩焼きなどの調理方法が人気です。
新鮮ないしもちであれば、刺身も美味。
また、高級練り製品の材料になる場合もあります。
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