日本のお弁当の定番。鮭のお話

鮭の遡上 とと

日本の朝ごはんやお弁当の定番「鮭」。皆さんも一度は食べたことがあるのではないでしょうか。

寿司ネタで人気ランキング1位になった「サーモン」との違いなど、鮭についてお話をご紹介します。

生態

と一口に言っても種類は様々。白鮭、銀鮭、紅鮭、トラウトサーモン、キングサーモンなど多くの品種が食用魚として世界中で食されています。check一般的に店頭などで「鮭」と称されているものの多くは「白鮭」です。

日本の川で生まれた白鮭は、生まれた川から海に下り、最大6年程度の年月をかけてオホーツク海、ベーリング海、アラスカ湾へと移動し、最後には産卵のため生まれた川へ戻ってきます。

どんなに長距離を移動しても生まれた川へ戻ってこれるのは、海流に乗ったり、太陽と地球の磁気を頼りにしているからと言われています。

また、鮭は自分の生まれた川の匂いを覚えており、川の近くまで来るとその匂いを頼りに川を選びのぼるのだとか。

栄養

鮭は身が赤いので赤身魚とよく言われることがありますが、check分類上は白身魚です

鮭の身が赤いのは、餌のオキアミに含まれているアスタキサンチンという成分が赤い色素を持っているためです。

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このアスタキサンチンは、強い抗酸化作用を持っていて免疫力の向上やシミやそばかすの発生を予防する作用があるといわれています。

また、鮭はビタミンB群、ビタミンA、C、D、EやDHA、EPAといった不飽和脂肪酸も豊富に含まれている食材です。

白鮭の旬はcheck産卵直前に川に戻ってくる9〜11月

この時期の白鮭は「秋鮭」と呼ばれ全国に流通します。

秋鮭の特徴は、産卵前のため身が引き締まって、脂肪分が控えめなことです。身があっさりしているのでムニエル、フライト行った料理にむいています。

5〜7月に漁獲される白鮭「時鮭(ときしらず)」と呼ばれ、希少な鮭として高価格で取引されています。時鮭は脂が豊富なので、塩焼きにして皮ごと食べると美味しいです。

おいしい鮭の見分け方

店頭でおいしい鮭を選ぶ時には、身や皮の色を見てみましょう。

綺麗で濁りのない銀色の皮をしていて、身が鮮やかなオレンジ色で引き締まっているものが鮮度がよく美味しい鮭です。

鮭とサーモンのちがい

鮭とサーモンって違うの?という疑問を持っている人は多いです。check一般的に、鮭は前述した白鮭を指すことが多く、サーモンは鮭を生食用に養殖したものを指します

鮭にはもともとエサであるオキアミを通じて「アニサキス」という寄生虫が潜んでおり、生食できない食材でした。(例外として、北海道のアイヌの間では、鮭を冷凍して寄生虫を殺してから刺身にして食べる「ルイベ」という料理法が伝わっています。

なので、鮭は基本的には「加熱して食べるもの」なのです。

一方、一般的にサーモンと呼ばれるものの多くは、正式にはトラウトサーモンと呼ばれる魚で、checkニジマスの仲間である淡水魚です。

トラウトサーモンは淡水魚ですが、海水にも順応するので海水で養殖されることが多いです。餌の管理をしているので寄生虫がなく、生食で食べられることが特徴です。

ととナビ鮭の不思議!でも動画付きで詳しく解説しております。

こちらも是非ご覧ください!

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