【とと株・株価予測】極洋の今後の株価予想

極洋 ととや日記

2020年3月期の連結業績予測は、売上高2500億円(前期比0.3%増)、営業利益50億円(同7.4%増)、経常利益50億円(同2.5%増)、純利益35億円(同8.8%減)。

当期における日本経済は、新型コロナウィルス感染症の影響により厳しい状況にある中、海外経済の回復効果もあり持ち直していることが期待されるものの、依然として感染の動向が内外経済に与える影響に充分注意する必要があるとの見方をしています。

水産・食品業界においても外食向けの需要元や人手不足による労働コストの上昇など、厳しい経営環境が予測をされるでしょう。中期経営計画「Build Up Platform」の初年度をスタートさせ、新たな目標に向けて取り組んでいく方針です。

今年は中期経営計画の初年度であり、かなり力を入れてくることが予想できます。最終利益こそ減益の予想を出していますが、営業利益に関しては7%を超える増益予想を出しています。では、極洋の具体的な数字について見ていきましょう。

極洋の決算について

今後の株価を予想するうえで会社の決算内容は非常に重要です。極洋の2018年からの決算を載せておきましたので確認してください。

決算期売上高営業益経常益最終益修正1株益1株配
2018.03254,7834,0664,4373,211304.360
2019.03256,1513,8314,4342,914269.670
2020.03262,5192,9183,6082,037188.570
2021.03249,1974,6574,8793,838356.980
予 2022.03250,0005,0005,0003,500325.480

決算を見ると順調に利益を伸ばしていることがわかります。しかし、株価については長期低迷をしていました。

では、決算を見たうえで、株価などをみていきましょう。(2021年6月4日現在)

<極洋の現在の株価>

  • 株価:2935円
  • 予定年間配当:80円
  • 年間配当利回り:2.7%
  • 予想PER:9倍
  • PBR:0.78倍

極洋のここ5年間の株価チャートです。

出典:https://minkabu.jp/stock/1301/chart

2017年12月をピークにして株価は長期低迷していました。しかし、2021年に入り株価は要約上昇基調に入ってきました。2022年の増益予想や中期経営計画の達成に向けて収益を上げてくることを考えると業績事態には期待ができるかと思います。

株価もPERなどからみると、決して割高な水準ではなく、今後上昇する余地は十分ではないでしょうか?

しかし、同業他社の状況についても気になる方は多いですよね?極洋の同業他社であるマルハニチロと日本水産と比較してみましたので是非参考にしてください。

マルハニチロ極洋日本水産
株価2455円2935円540円
売買単位100株100株100株
時価総額1292億円320億円1687億円
上場市場東京証券取引所一部東京証券取引所一部東京証券取引所一部
決算月3月3月3月
株主優待あり※あり※あり
PER9.2倍9倍11.2倍
PBR0.9倍0.78倍0.89倍
配当利回り1.60%2.70%1.75%
ROE4.20%10.50%8.96%
自己資本比率26.81%34.71%35.67%

極洋は、2社対比規模こそ見劣りをしますが、主要指標を見ると決して劣っていません。配当も高く、割安な今こそ長期投資を考えてみてもいいかもしれませんね。

※極洋の株主優待の内容

  • 権利確定…3月末
  • 対象株主…毎年3月31日現在において、
  • 極洋の株式を1単元(100株)以上保有している株主
  • 優待内容…極洋の株式を1単元(100株)以上3単元(300株)未満を所有の株主:2,500円相当の極洋の商品
  • 極洋の株式を3単元(300株)以上保有の株主…6,000円相当の極洋の商品

主力セグメントの状況

極洋は、水産商事事業、冷凍食品事業、常温食品事業、鰹・鮪事業、物流サービス事業の5つのセグメントがあります。

水産商事事業の売上高が圧倒的に高く全体の50%以上を占めており、極洋の主力事業です。

世界的なコロナ感染拡大により、日本産水産物の輸出は大きく落ち込みました。

また、国内販売についても、外出自粛の影響により外食の需要が減少しましたが、巣ごもり需要で水産物の取扱いが伸びた量販店等への販売に注力していました。

水産商事セグメントの売上高は1,189億49百万円(前期比6.4%減)、営業利益は30億67百万円 (前期比75.2%増)でした。

まとめ

今回は、水産業界の極洋の今後の株価について予測をしてみました。

新型コロナウィルスの影響で厳しい状況ではありますが、2021年度は中期経営計画の初年度と言うこともあり増益を予想しています。

また株価についても2017年12月をピークに長期下落傾向にありましたが、2021年に入って持ち直しつつありますので期待感は十分です。

PERから見る株価水準も決して割高の水準ではなく、今後、一層の買いが入る可能性は十分にあると予測します。

今後の極洋の株価や経営状況を注視していきましょう。

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