地域によって様々な呼び名がある、ズワイガニの話

松葉ガニ とと

冬はカニが美味しい季節。繊細な身と甘味・旨みが強いズワイガニはカニの中でも人気の品種です。

また、ズワイガニは日本近海の広い海域に生息しているので全国に産地があり、地域ごとにブランド化されているカニでもあります。

今回はそんなズワイガニについてご紹介します。

生態と特徴

ズワイガニは、山口県から東の日本海と、茨城からカナダまでの北太平洋、オホーツク海、ベーリング海に生息しています。

ズワイガニの特徴は木の枝のような長くて細い脚。checkズワイガニの名前もこの細長い脚が由来となっています。

細くまっすぐな枝を表す「楚(すわえ)」という言葉から「スワエカニ」→「ズワイガニ」と呼ばれるとなった説が有力と言われています。

他のカニに比べるとズワイガニは繊細な肉質で甘味や旨味が強いことが特徴で、お刺身やしゃぶしゃぶ、カニ鍋などで食べると絶品とされています。

産地、地域での呼び名

日本近海に生息するズワイガニ。

日本では兵庫県、鳥取県、石川県、福井県が主な産地です。日本海側で獲れるズワイガニは12月〜3月、北海道で獲れるものは4月〜5月が旬と言われています。

ズワイガニは地域によって異なる呼び名がたくさんあります。

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山陰地方では「松葉ガニ」、北陸地方では「越前ガニ」、丹後半島では「間人ガニ(たいさがに)」、北海道では「北海松葉ガニ」と呼ばれています。

松葉ガニの「松葉」は、出荷の際に折り畳まれる脚が松の葉に似ていることから名付けられました。

これらの地方のズワイガニはそれぞれの名前でブランドとして認知されています。

オスとメスで体の大きさが異なる

セイコガニ

ズワイガニはオスとメスで体の大きさが倍くらい異なります。

オスは甲羅の幅が約15cm程に成長するのに対し、メスは大きくなっても約7〜8cmほどにしかなりません。

これは、メスの産卵が原因です。カニやエビなどの甲殻類は脱皮を繰り返して大きくなります。

メスは7〜8cmほどに成長する時期に産卵をするようになります。そしてメスは産卵をするようになると脱皮をしなくなり、それ以上大きくなることがないのです。

一方オスは脱皮を繰り返してどんどん大きくなっていきます。このため、同じズワイガニでもオスとメスでは大きさが異なるのです。

味についても、産卵期を過ぎたメスは身があまり詰まっていないことや旨みが少ないことから、オスガニの方が高値で取引されることが多いです。

一般的にcheck「ズワイガニ」として流通しているものの多くはオスのカニで、メスのカニは「オヤガニ」と呼ばれて別の名前で売られることが多いです。

オヤガニは卵を持っているので、卵の味わいや食感が好きな方はオヤガニを選ぶそうです。

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