どんなサメが危険?シャークアタックについて

ホホジロ とと

サメと聞いて思い浮かべるイメージは、某有名映画の様に凶悪な歯をむき出しにして、人間を襲う姿を想像する人も多いのではないでしょうか。実際に、サメによる人への傷害・死亡事故があることも事実です。これだけ聞くと、サメが積極的に人を襲うと思われてしまうかもしれませんが、実は基本的にサメはとても臆病な性格をしており、人を襲うことは滅多にありません。むしろ、犬やヘビ、ゾウ、雷や台風による死者の方がはるかに多いほどです。

この記事では、サメによる事故がなぜ起こってしまうのか、危険なサメの種類などについて紹介していきます。

●シャークアタックの実情

シャークアタック」とは、そのまま「サメの攻撃」という意味で、人を襲う行動の他にも、釣り餌を横取りしたり、漁具を壊したりという行動もシャークアタックに含まれる。ただ、ここでは人への攻撃を指して「シャークアタック」という言葉を使っていきますね。

冒頭で「シャークアタックは滅多にないこと」とお話ししましたが、実際にはどのくらい事故が起こっているのでしょうか。サメによる被害のデータをまとめた「国際サメ被害目録」では、2005~2015年の11年間で被害数786件、そのうち死亡者数が66名となっている。これは、報告されている事故のみであるため、実際にはもう少し事故件数が多くなります。年間だと事故数70~100件死亡者は5~15名ほどの計算となります
一方、サメ以外の動物による死亡事故数を参照すると、一番多いのが「蚊」で約70万人、次いで「人」約47万人、最も身近なペットである「犬」で約2万5千人と、サメの10人とは比べ物にならない数だということが分かりますよね。雷によって死ぬ確率もサメの76倍というのだから、むやみにシャークアタックを怖がる必要は全くないといえるでしょう。

●危険なサメの種類

サメは世界で約500種ほど知られていますが、その中でも実際に人や船を襲ったことがあるのは30種ほどしかいません。さらに言うと、事故の約8割の原因である本当に危険なサメは3種であり、他のサメは人が知らずに、または不用意に近づいたり触ったりして反撃されたケースがほとんどなんです。また、危険な3種を含めても、人に出会ったサメの基本的な行動は「逃げる」ことです。ほとんどのサメにとって人は、餌ではなく見慣れない警戒すべき動物なんですよ。一部の不運な事故は、濁って視界が悪い場合や、サーファーを弱ったカメなどと間違えた場合、血の匂いで興奮した場合など、特殊な条件下で起こることが多いのです。

では、どんなサメが危険なのか、危険なサメを見分ける方法があるかというと、「良く泳ぎ回るサメ」は人を襲う可能性があるサメといえます。彼らは、魚食性で鋭い歯を持っているものが多いからです。さらに「大型」のサメはアザラシやカメなど大型の生物も捕食するため、人も食べられるかと試し噛みしてきたりとするため、より注意が必要です。本当に危険といった3種のサメも、この「よく泳ぎ回る大型のサメ」です。ここからは、特に要注意な3種のサメについて紹介していきます。

①ホホジロザメ

体長:最大6~7m

分布:太平洋、インド洋、大西洋の熱帯~寒冷水域、地中海

   日本各地の海域

報告されている中では、事故件数が最も多いのがこのホホジロサメです。大型になるとエサとして哺乳類を食べるようになることや、生息域が広いことがこの種によるシャークアタックが多い要因でしょう。特に、体温を周囲の海水より3~14度も高く保つことのできる特殊な血液循環システムにより、他の種より冷水域にも広く生息でき、世界で最もサメ被害の多い北米の沿岸では、このサメによる事故がメインとなっています。日本で最も世間を震撼させたシャークアタックである、愛媛県の潜水夫死亡事故の犯人もこのホホジロザメと判明しています。

②オオメジロザメ(メジロザメ属)

体長:最大3.4m

分布:太平洋・インド洋・大西洋の熱帯~亜熱帯の海域、汽水域、大河などの淡水域

   日本の南西諸島と沖縄諸島の河川

ホホジロザメに次いで事故件数が多いのがメジロザメの仲間です。メジロザメの仲間とひとくくりにされているのは、この種類がみんなよく似ているため、事故報告の際にメジロザメ属以上の種判別が出来ないからなんです。このメジロザメの仲間の中でも、特に事故件数が多いのがオオメジロザメで、サメの中では珍しく淡水域でも生息することが出来るんです。なんと、アマゾン川では河口から4,000㎞、ミシシッピ川で2,500㎞でも確認されています。川や沿岸など、人の生活圏と生息域が被っていること、また性格が極めて凶暴であることが事故が多い原因と思われます。

③イタチザメ

体長:最大約7m

分布:太平洋・インド洋・大西洋の熱帯~亜熱帯の海域

   青森県以南の日本各地の海域

英名「tiger shark(タイガーシャーク)」という名の通り、若いころに顕著な縦じま模様が特徴。漁港内や河口など他の大型のサメが入らないような浅い海域にも侵入します。また、性格は凶暴かつ貪欲であり、「鰭を持ったゴミ箱」と言われるように魚、甲殻類、ウミガメ、海鳥、クラゲ、海産ほ乳類をはじめ、人も含む陸上動物の死肉や、革製品、布、ビニール、金属など何でも食べるため、シャークアタックも多い危険なサメと言えるでしょう。

●サメに襲われないためにどうすればいいのか?

ここまでで、「サメに襲われる確率は非常に低いため、むやみに恐れる必要はない」ということが分かったと思いますが、それでもやっぱり染みついた怖いイメージは抜けませんよね。絶対被害にあわないようにすることは不可能ですが、サメの生理・生態を理解して対策をすることで、さらにシャークアタックの危険性を減らすことが出来ます。ここでは、シャークアタックを避けるための方法を解説します。

サメの出没する場所や時間帯を避ける

サメの事故や目撃情報が多い海岸、潮通しの良い場所や急に深くなる場所は、サメに出会う確率が高くなるので避けること。また、薄暗い早朝や夕方は、サメの活動時間のため、海には入らないようにしましょう。

サメを集める行動をとらない

サメは獲物が弱って水面を叩くような音に敏感なため、水面を足でバシャバシャ音立てたりしないこと。また、嗅覚が非常に優れており、特に血の匂いに集まり興奮する性質があるため、出血したまま水に入ったり、突いた魚を持っていたり、残飯を水に捨てたりしないこと。視力はあまりよくないものの、キラキラしたものや明暗がはっきりしたものには引き付けられてしまうため、アクセサリーやコントラストの強い水着を着用しないようにしましょう。

サメから離れること

当然ですが、サメを見かけたり、サメがいるという話を聞いたりしたら、速やかに水からでること。また、水が濁っている場所では、こちらからサメが見えない反面、サメはこちらの生体の発する弱い電気を感じて近づくことができ、エサなどと間違えられて噛まれてしまうことがあるため、水には入らないようにしましょう。

サメに手を出さない

海底でじっとしているような大人しいサメもいるが、不用意に触ったりすると思わぬ反撃を食らうこともあるので、近づかずにそっとしておくようにしてくださいね。

●まとめ

  1. サメによる事故は、年間だと事故数70~100件死亡者は5~15名ほどであり、犬や雷による死者に比べるとはるかに少ない
  2. サメは世界で約500種類おり、人を襲う可能性のある種類はそのうちの約30種程度である。また、事故要因種のトップ3は、ホホジロザメメジロザメの仲間(オオメジロザメなど)イタチザメ
  3. サメの習性を知り、サメを刺激しない行動をとることで、事故の危険を限りなく低くできる。

映画などの影響で「人食いザメ」という言葉が出回りましたが、人を積極的に襲うようなサメはほとんどいません。ただ、他のエサと間違えてだったり、何か確かめるために試し噛みしたりの結果、人との事故が起こってしまうことがあるだけなんですね。サメは怖い以上に、多くの素晴らしい能力を持った魅力的な生き物なので、ぜひサメの魅力にも目を向けてみてくださいね。サメをより知ることで、サメのイメージも変わってくると思いますよ!

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