光りものの代表「こはだ」の話

こはだ とと

「このしろ」はニシン科であり、「背びれの最後のところがかなり長い」という特徴があります。そのため、「このしろはマイワシやニシンに似ている」と言われることもありますが、実際には簡単に見分けられます。

このしろの特徴

主に新潟県、松島湾から南シナ海北部に生息。

沿岸の中層~表層や、湾内において、プランクトンを食べて生きています(ウルメイワシやマイワシなどと同様です)。

ピークは4~5月ですが、3~8月くらいまでは産卵します。全長は25センチ程度で、6~7年ほど生きます。

漁獲法のメインはまき網、底引き網、刺網、船引網、定置網など。

日本では千葉、佐賀、大阪、愛知、熊本などが主な産地です。

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ただ、1995年からの8年間で漁獲量が6割近く下がっています。

このしろは出世魚?

「このしろ」は成長に応じて、「しんこ→こはだ→ながつみ→このしろ(東京での呼び名です)」と名称が変化する名前であり、「出世魚」に分類される場合があります。

ただ、「このしろは出世魚ではない」という見解も存在します。

古くは「出雲国風土記」に「近志呂(このしろ)」という記述が出てくるなど、歴史の深い名前です。

checkそして、諸説ありますが「このしろ」という名前の由来の一つとされているのが、「子の代」です。

伝説

ある国司が、美人の娘に惚れました。娘の親はその国司を騙すために、このしろを焼き「子供の代わり」にしたのです。

もう一つ、「飯(こ)の代(しろ)」という説もあります。

昔の平民は、財政的に麦や米に手が出なかったため、「飯の代わり」として、漁獲量が多く、安いこのしろなどを食べていたとのこと。

このしろの美味しい食べ方

このしろの旬は秋です

軟らかいですから、「酢じめ」が人気です。また、塩焼きもおすすめ。

そして、「このしろ(こはだ)」は江戸前寿司における「光り物」の代表格でもあります。

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