【養蜂作業】蜜搾りの作業を紹介

蜜搾りの作業 ととじゃないけど

こんにちは!愛知県豊田市で養蜂家をしていますしおりです。

今日は皆さんに養蜂作業の一部でもあります、「蜜搾り(みつしぼり)」の作業はどのように行われるのか紹介します。

畑で養蜂している作業はよく見かけると思います。そこからどうやって売っているはちみつになるのか気になりませんか?今日はその様子をお伝えしていきます。

蜜搾りとは、巣箱から蜜が付いた板を回収し、遠心分離機にかけてはちみつを取り出す作業です。

○巣箱の回収

ミツバチの巣から、はちみつが溜まっていれば、板を回収してきます。

1枚1枚はちみつがとれているかチェックします。今回はこれだけの巣箱からはちみつを採っていきます!

はちみつの入った板は、たっぷりはちみつが詰まっているので、見た目よりも結構重いです。

○蜜蓋を溶かす

次に蜜蓋みつぶたを包丁で落としていきます。蜜蓋とは出来上がったはちみつが入った巣房にする蓋のことです。はちみつは、ミツバチの保存食ですので、はちみつが熟成されたら保存するために蓋をします。はちみつは、そのままにしておくと吸湿する性質があるので、蓋をする必要があります。

この蓋はろうでできていますので、温めた包丁でゆっくりと蝋を溶かしていくように包丁を入れると綺麗に蓋を取ることができます!

1つずつ手作業でとっていきます。

○遠心分離機にかける

綺麗に蓋をはがしたら遠心分離機にかけます。

遠心分離機の中に、はちみつが溜まった板を並べます。全部並べ切ったらスイッチをオンにします。ぐるぐる回ると、中に詰まったハチミツが出てきます。

はちみつが溢れだしていい香りが漂います。そして採れたてのはちみつはとてもフルーティで香り高いです。時間が経つにつれ風味と香りがおちていくので、はちみつも採れたてが一番良いとされています。

はちみつを取り切った板は、再度巣箱に戻してミツバチがはちみつを貯めるのを待ちます。

○はちみつを濾こす

遠心分離機をかけたはちみつ中に、ミツバチや蜜蝋、幼虫が入っている場合があります。これらを取り除くためのはちみつを濾していきます。白い布は、金属の目のこまかい網になっていて、幼虫や蜜蝋意外にもホコリや汚れをキャッチします。

○はちみつの糖度をチェック

はちみつの糖度が78度を下回ると、常温保存では発酵するおそれがあるとされているため、必ず糖度を測ります。80度を超えるとはちみつは腐らないと言われています。

はちみつの採れる場所によって糖度が違うので細かくチェックしています。

糖度が低いものはサラサラとしており、糖度の高いものはねっとりしています。

生はちみつとそうでないはちみつの違いは糖度をチェックしたのち、糖度の低いはちみつを煮立てます。煮立てることによってはちみつの糖度が上がりますが香りや風味がなくなってしまうので、はちみつ本来の良さがなくなります。

私の養蜂場では、78度以下のはちみつは冬用のミツバチの餌に使ったり、私の家族で美味しくいただいたりしています。生はちみつこそ本物のはちみつだと思っているので一切妥協しないはちみつ作りを目指しています。

○瓶詰め

瓶に詰めるときは必ず煮沸して、水気を拭き取ってからはちみつを入れています。殺菌効果の高いはちみつですが、水と混ざると腐る可能性も高いのできちんと消毒しています。はちみつは湿気に弱いので、購入したはちみつはしっかり蓋を閉めて、暗く風通しの良い場所で保管してください

○はちみつの完成!

はちみつが完成しました。はちみつの作業は本当に機械に頼る作業が少ないと感じます。

それだけミツバチと触れ合うことができて、自然と密接に関わことができる素晴らしい職業だと思います。ミツバチ1匹が一生のうちに作るはちみつは、ティースプーン1杯だそうです。自然から生きた恵みをもらっていると感謝しながら、美味しいはちみつを本日もいただきます。

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