静かで手がかからなくて、でも楽しめる魚を飼ってみたいと思っている人にお勧めなのが、メダカです。
自然界では絶滅危惧種になっているのですが、飼育の世界では飽和状態になっているほどに数が増えているのです。
飽和状態になっている背景にあるのが、飼育が軌道に乗ると増える一方になってしまうと言う現状がある様です。
そんな増やしやすいメダカを飼ってみたい人に、メダカを飼う時に必要な用品や環境を紹介して行きましょう。
育てやすいメダカの飼い方
1メダカの飼育はビオトープを整備してから始める
ビオトープ、最近よく耳にする言葉になっていますが実は、check一つの水槽の中で食物連鎖の自然環境が完結している状態の事を指す言葉です。
要は、ろ過機やぶくぶくを使わなくても水質を安定させられる植物やバクテリアや、メダカの排せつ物などを食料とするミナミヌマエビなどを水槽の中にセットして、植物から水中に酸素を供給してもらい水中のバクテリアや水槽の下地に敷いた砂利に生息するエビにも浄化してもらえる環境を設定するのです。
この状態をしばらく維持していても特に問題が無かったら、初めてメダカを水槽に投入してください。
この時ビオトープには直射日光がいつでも降り注ぐようなベランダや日当たりの良い窓際に設置しないと、ビオトープの機能が生かせないので注意してください。
直射日光が水中に降り注がないと水槽の中の植物が光合成をおこなえなくなってしまい、水中への酸素供給が見込めなくなってしまいメダカが酸欠状態になってしまいます。
もし、水草が水槽に定着しないことが原因で水槽の中が酸欠状態になっていたら、check水中に酸素を発生させる固形の酸素発生剤を入れるなどの対策をしてみてください。
ビオトープが完全に整備されて、食物連鎖のの環が完成してしまったら、あとは時々水草を追加したり産卵していないかをチェックする程度の飼育で大丈夫になっていきます。
エサは、メダカ専用の粉の粒子の細かいモノがペットショップなどで販売されているので、それを時々メダカが水面に上がってきたタイミングで微量をふりまくと良いでしょう。
2ビオトープを作らないで飼育する場合は、吸引力の高いフィルターやろ過機は使わない
実は、メダカは魚のくせに泳ぐのがあまり得意ではないので、check強い水流に巻き込まれると自分でその水流から抜け出す事が出来ません。
なので、ビオトープ方式ではない普通の水槽で鑑賞する様に育てたい場合は、強い水流が起こらない様に注意して飼育する事が重要になって来るでしょう。
金魚の飼育に必要な強力なろ過機は使えないので、ぶくぶくの下に付いているろ過フィルターを頼った方が良さそうです。
また、ミナミヌマエビも入れて、メダカから出る排せつ物などは極力エビの食欲と言う名の処理能力に期待するしか無さそうです。
ビオトープまでは行かなくともある程度の水草を水中に入れておくと、メダカの良い隠れ家になったり産卵場所になったり食料になったりするので、必ず何かしらの水草は入れておくことを心掛けてください。
水草を多めに入れておくことで、ぶくぶくから発生する水流を遮断してくれる効果も出るので、ゆったりを動かない水が好きなメダカには暮らしやすい環境になると思います。
水槽でビオトープ機能を持たせずに飼育する場合でも、水槽はなるべく日の当たる所に設置して、水草からの光合成を促す様にしましょう。
3飼育初めは死んでしまう事も多いけど、安定すると後は増える一方になる
魚を飼うのが初心者で、飼育し始めたメダカが最初のうちはバッタバッタと死んでしまって飼育を諦めそうになる人が多いですが、もうしばらく待つと今度は結構増えて来るので焦らずじっと待ってみてください。
checkメダカは個体に繁殖能力が付いてくると、1日当たりに約10個程度の卵を産む様になります。
この時、水槽の中にオスが居ない場合は繁殖しない無精卵と言う事で産んだ本人達がサッサと食べてしまいますので、安心してください。
オスと一緒に産卵した場合ですが、飼育している人間の方が気付いて卵の産みつけられている水草を回収して別の水槽に移していけば、稚魚を育てることも可能です。
ただし、産卵した卵に気付かずに放置していると、自給自足のたんぱく源として食べられてしまうので、メダカを増やしたいと思っている人は日々メダカの行動をしっかりとチェックして行ってください。
まとめ
ビオトープを一度作ってしまうと後はほぼ放置状態で水替えもしなくてすむので、ズボラにメダカを飼育したい方にお勧めです。
しっかりとビオトープの環境整備が出来れば、あとはよっぽど稚魚の繁殖に不安がある所以外は、問題無く延々とそのビオトープでの生命の連鎖も続いて行くと思います。
飼育下では非常に育てやすい魚なので、金魚を始める前の入門として飼育をして行くと良いでしょう。
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