土用の丑といえば栄養価の高いウナギを食べるのが習慣で、各種ビタミンやDHA・EPAを豊富に含み夏バテ予防にぴったり!
今回はそんなうなぎについて、基本的な知識と天然・養殖の違い、美味しい食べ方・温め方なども解説していきます!
うなぎとは
うなぎの種類
ニホンウナギやヨーロッパウナギなど様々な種類がいて、うち国産でよく食べられているのがニホンウナギです。一方で日本で売られている中国産うなぎや、ヨーロッパで食べられているのはヨーロッパウナギになります。
イギリス料理で有名なウナギのゼリー寄せもヨーロッパウナギです!
ヨーロッパウナギはニホンウナギに比べて脂が多く、その分臭みが出やすいのが特徴。
ただ近年は品質も良く味は十分美味で、臭みも気になる場合はタレを洗い流して香ばしく焼き直したりすることでほぼ気にならなく、美味しくいただけます!
やはり味は国産が勝ると思いますが、安く手に入るのは魅力ですね。
うなぎの生態
うなぎは川と海を行き来する魚で、海で生まれて川に上って来て成長し、海に下って産卵するという生態をしています。これを降河回遊といいます。
夜行性の肉食で、嗅覚がすごく良くって犬と同じくらいだそう。
血に毒がある!?
なんとうなぎの血には毒が含まれています。ただし加熱によって毒性を失うので、普通に食べる分には全く怖がる必要はありません。
自分でさばいて食べる!という場合はご注意ください(笑)。
天然と養殖の違いは?
天然と養殖の違い
天然うなぎとはその名の通り、自然で生きているうなぎを獲ったもの。
養殖うなぎは、天然のシラスウナギ(稚魚)を捕まえそれを育てたもの。
養殖と言えど稚魚を採捕するため、近年は個体減少により絶滅危惧種に指定されています。
産卵からの完全養殖も成功していますが、現在はまだコストが高く商業化は難しい現状です。
どっちが美味しい?
言葉のイメージから天然の方が良いんじゃない?と思ってしまいますが、実際のところ天然は個体差が大きく、臭みが強いものもあり安定性では養殖に軍配が上がります。
安定して美味しいうなぎが食べられるのは、技術を確立してきた養殖業者さんに感謝ですね!
ただ天然も、信頼できる鰻屋さんで食べると、格別の美味しさを味わえるかもしれません。
関東と関西のうなぎの蒲焼・うな重の違い
関東では背開きでさばき、白焼きにして蒸してからタレをつけて焼くので、ふっくら仕上がるという特徴があります。
一方、関西では腹開きでさばき、白焼きにして蒸さずにタレをつけてそのまま焼くので、パリッとサクッと歯ざわりの良い仕上がりになります。
どちらが美味しいかは本当に好みの問題で、自分はサクッとした関西風が好み!
現代では、関東でも関西風のうなぎが食べられたり、関西でも関東風で出しているお店もありますので、ぜひ食べ比べてみてください!
その他、食に関する豆知識
骨・肝も食べられる
うなぎは身以外にも、肝は肝吸いや肝の串焼き、骨は骨せんべい、頭は佃煮にしたりと色んな部位が美味しく食べられます。
全身余すことなく、出来るだけ有効活用しようという先人の知恵ですね。
個人的に肝の串焼き・骨せんべいはなんとも言えず美味しいので機会があればぜひ!
うなぎと梅干は食べ合わせが悪い?
「う」のつく食べ物を食べると良いとされる土用の丑の日では「うなぎ」の他に「梅干し」もその対象ですが、「うなぎと梅干は食べ合わせが悪い」と昔から言われます。
ただ実際は全く根拠がなく、一緒に食べても特に問題ありません。
逆に、実際梅干し入りの鰻丼は甘辛いタレと梅干しのすっきり感がベストマッチで、めちゃくちゃ美味しい組み合わせなのでぜひ試してみてください!
うなぎの美味しい食べ方
うなぎの温め方
1. 臭みが気になる場合はタレを洗い流す
2. フライパンやオーブントースターで好みの加減まで温めつつ焼く
3. ふっくら仕上げたい場合は酒をふって焼く
4. お好みでタレを塗る(タレを塗って焼いても◎)
中国産の場合は特に、表面に臭みが出ている場合が多く、洗い流して新しくタレを塗ることで美味しくいただけます。
あとはお好みの加減まで焼きつつ温めます。関東風がいいなら酒をふってふっくらと、関西風がいいならじっくり焼いてカリッと仕上げるとグッドです!
アレンジ料理
蒲焼きやうな丼で頂いても美味しいですが、たまにはアレンジしても!
・うざく ー うなぎの蒲焼ときゅうの酢の物を合わせた料理
・うなぎ茶漬け ー ご飯にうなぎをのせてお手軽なひつまぶしのように
・ぼく飯 ー うなぎとごぼうを甘辛く煮てご飯にのせた料理
・卵とじ ー 親子丼のようにだしと卵でとじて
また等ブログではうざくをベースにしたサラダと、うなぎを使ったパスタのレシピを公開しています↓
ぜひ作ってみてください!
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