先ほど養鰻池で「どうまん」に約100~160尾(約40kg)づつ詰められたうなぎたちが次にやってくるのはこの一色漁業協同組合の施設の一つです。
ここにトラックで運ばれたうなぎたちは、これからどうなるのでしょうか?
ウナギの産地レポート③
施設の中は水の流れる大きな音がずっとしています。養殖池で聴いたのとは違う音ですが、それでもすごいボリュームで絶えず聞こえてきています。
この音の秘密は仕分けの後に明らかになるのですが、まずは順番に運ばれてきたうなぎたちの後を追っていきましょう。
どうまんに詰められたうなぎたちは、はじめに3つのレーンに別れた木製の仕分け台の上にあけられます。
ここで複数の職員さんたちが素手で元気に動き回るうなぎをつかんで傷つけないようにしながらそれぞれのサイズ別のレーンに分けていきます。
ぷりぷりとした大きなうなぎのサイズを一瞬で見分けて適切なレーンに分けていく姿はまさに職人技!
私たちではぬるぬるしたうなぎをつかむことすらできそうにありませんが、職員さんたちは一瞬も止まることなく次々とうなぎを仕分けいていきます。
少し傾斜のついた仕分け台はバケツにつながっていて、仕分けの済んだうなぎは大きなバケツで受け止められた後、さらに何匹かづつに分けられて何段も重ねることができる円筒形の容器に移し替えられます。
この容器が次に運ばれるのは滝のようなシャワーが天井から何本も流れている場所。
この滝シャワーが施設に入った時から聞こえていた大きな水音の正体です。ここでは「エサ抜き」と呼ばれる作業を行います。
何段にも積み重ねたうなぎ入りの容器を滝シャワーの下に2日ほど置くことによって、養鰻池でたっぷりと食べた餌や排泄物をきれいにすることができます。
うなぎの取引は重量(kg)で行われるため、おなかの中の餌をリセットするために必要な操作だそうです。checkさらにこの作業で臭みも抜けてさらにおいしいウナギになるそうですよ!
こうしておいしい商品となるための最終ステップを踏んだうなぎたちは生きたまま加工場や料理店に運ばれていきます。
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