大迫力のウナギ出荷作業に密着!【産地レポート②】

うなぎ池上げ 行ってみた

丁寧に育てられた三河一色うなぎ養鰻場での最後の作業であるうなぎの出荷作業の開始です。

うなぎ出荷の作業は

  1. 池の中のうなぎを1か所に集める。
  2. 出荷用のかご「どうまん」につめる。

という2つの作業を中心に行われます。

うなぎの出荷作業

池の中のうなぎを1か所に集める

はじめに、大きな養殖池の中に何人もの漁師さんたちが入り、大きな網を池の端から手繰り寄せながらゆっくりとうなぎを集めていきます。


お互いに声を掛け合って確認したり調整をしたりしながら、網をどんどんと狭く絞っていきます。

この養鰻池でも前回のレポートでもお話した空気を送り込むための装置が大きな音で動いているので、隣どうしでも話し声がよく聞き取れないほどの大きな音がする中での作業です。

ここでチームワークを崩してしまうとうなぎが池に戻ってしまい、やり直すことになってしまうので、漁師さんたちの緊張感が伝わってきて、私たちもいつの間にか手を握り締めていました。

ここで使われている網は目の大きさが揃えられていて、まだ出荷サイズまで育っていないウナギはここをすり抜けて池の中に戻って成長を続け、十分に育ったものだけを集めることができるようになっています。


checkシラスと呼ばれるうなぎの稚魚からだいたい1年ほど成長させたものが出荷時期の目安だそうです。

移動式の網を使って池からうなぎを固定された網で区切られた区画に追い込むと、さっきまではいるかどうか陸上から見ることができなかったうなぎの群れが徐々に追い込まれて集まっていき、水面がうなぎに見えるほどたくさんのうなぎが見えてきました!!

どのうなぎも丸々と太って立派な体つきをしています!


漁師さんが池に入ってからここまで約40分。この間漁師さんは大きな声でお互いに声を掛け合いながらずっと腰まで水に浸かったままで重そうな網を巧みに操ってうなぎを追いこんでいます。

出荷用のかご「どうまん」につめる

池の中のうなぎを集めたら、休む間もなく次の作業です。


今度は「どうまん」と呼ばれるかごに集めたうなぎを移し替えていきます。


check1杯の「どうまん」には約100~160尾(約40kg)のうなぎを詰めることができます


うなぎを集めるときは協力作業でしたが、ここからは流れ作業でどんどんとうなぎを池から出していきます。

まずはどうまんを池の中に入れ、そのどうまんの中にうなぎを詰めていきます。


それから、うなぎがたっぷりと詰まったどうまんにふたをして固定してから移動させ、「浮き」にどうまんを吊るします。どうまんだけではうなぎの重さで沈んでしまうため、浮きに吊るす必要があるんですね。

今回の作業で回収されたどうまんの数は50杯。つまり5000~8000尾ものうなぎが漁揚げされた計算になります!

このあとたっぷりうなぎが詰まったどうまんは漁協の仕分け場へと運ばれ、うなぎの体内に残っている餌などをきれいにしたり、もっと細かくサイズごとに仕分けされて出荷されていきます。

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