ととナビ「みる」の視点からお送りする水族館巡り。
今回は葛西臨海水族園に行ってきましたのでレポートしたいと思います!
葛西臨海水族園レポート
葛西臨海水族園とは
東京湾に面した葛西臨海公園内にある水族館で、奥には海も見える広々で涼しげな、シンボリックなガラスドームが入り口です。
ちなみに2021年6月4日(金)から当面の間、新型コロナウイルス感染症対策として葛西臨海水族園への入園には整理券での事前予約が必要となっています。休止中の施設やイベント、サービスもございますので詳しくは公式サイトをご確認ください。
さっそく見ていきましょう!
サメとエイのゾーン
ガラスドームを下るとまずはサメやエイのゾーン。
羽ばたくように泳ぎときおり見える裏側が面白いエイや、小さいながらもどことなく迫力のあるサメ、統率のとれたマイワシ群れ。
はじめからここだけでもずぅーっと見ていられるんじゃないかというくらい、見ていて全然飽きません。
エイとサメは実は近しい魚で、「軟骨魚綱、板鰓亜綱」という同じ仲間なんです。
なのでエイのような見た目でもサメだったり、サメと名前がついていながらエイだったり。例えば葛西臨海水族園でも見られるシノノメサカタザメも、サメと名前がついていながらエイ。
大水槽を優雅に泳ぐシュモクザメやシノノメサカタザメは圧巻です!
世界の魚ゾーン
さらに下の階に下ると「世界の海」のゾーン。カラフルで個性豊かな魚がそれぞれ地域・コンセプトごとの水槽で見られ、世界の各海の様子を覗き見てるよう。
check人気のダイオウグソクムシやタカアシガニなど深海ゾーンもあります。
各水槽には面白い生態の魚の特徴や見どころが書かれており、答え合わせのように探しながら見るのも楽しくって、自然と詳しくなっていきます。
またcheck「Tokyo Parks Navi」というガイドアプリがあり、現在見ている生き物についてより詳しい情報が知れたり。
ところどころからお子さんの「どうぶつの森で見たやつだ!」とほほえましい声も聞こえてきつつ、思えば公開よりかなり年数が経っているにも関わらず「ニモだ!ドリーだ!」という声も聞こえてきます。
お子さんはもちろん、魚が好きな少しマニアックな方でも楽しめるのが葛西臨海水族園。
世界で初めて展示に成功したコウモリウオや日本で初めて繁殖に成功したウィーディーシードラゴン。
北極・南極からスタッフさんが直接採集し持ち帰った「なんだこれ!?」という珍しい生き物がしれっと展示されているのも魅力。
アクアシアター
世界の海を抜けると、アクアシアターというドーナツ型の大水槽。
ダイナミックに泳ぐマグロが見られます。めちゃくちゃいる!
近くでびゅんびゅん泳いでいるところを見るマグロはめちゃくちゃ迫力があって、えさの時間だとさらに活発になりミサイルのように目の前を通り過ぎます。
目の前に広がる囲むように湾曲した水槽の臨場感がすごくって、びゅんっと泳いでくるマグロが怖かったのか、近くにいた子が泣き出してしまうくらいのド迫力でした!
ビーチの雰囲気・渚ゾーン
アクアシアターから外へ抜けると潮の満ち引きが再現され、本当に磯にいるような雰囲気の渚ゾーン。
一見なにもない海の岩場なんですが、よく見ると魚やイソギンチャクが見つかります。
満ち引きがあるからこその、海水に浸っている部分と浸っていない部分の違いが見られたり。
ちなみに写真の赤いのはウメボシイソギンチャクで、海水下では普通のイソギンチャクに見えますが、潮が引いて海水からあがると梅干しのようにすぼんでしまいます。
平時なら同ゾーンで、触って楽しめるプログラムがあるのですが、残念ながら訪問時は新型コロナウイルス感染症対策で中止となっていました。
国内最大級のペンギンゾーン
渚のゾーンを抜けるといよいよペンギン!
まず思ったのはめちゃくちゃいる!ということ。大きなプールと岩場に、下手したら100羽近くいるんじゃないかというくらい、どこを見ても可愛いペンギン。
国内最大級のペンギン展示だそうです。
ぷかぷか浮かんでいる姿、潜ってすいすい泳ぐ姿、じゃれあって遊んでいる姿。
愛らしくって癒やされます…。
ペンギンの種類も色々で、ちょっと間抜け感がかわいいオウサマペンギン、よちよち歩きがかわいいフンボルトペンギン、少しキリッとした顔つきがかわいいミナミイワトビペンギン。
そしてめちゃくちゃ小さいフェアリーペンギン。オウサマペンギンと比べると親と赤ちゃんかな?というくらい大きさが違いますが、このサイズでもう成鳥とのこと。
すでにすっかり眼福ですが、階段を降りると…。
ペンギンが水中を泳ぐ姿が…!
というよりこれはもう飛んでる!
この距離で数十羽のペンギンが次々と泳いでいく様子はめちゃくちゃ感動しました…!
タイミングによっては根気よく待つ必要がありますが、この光景が見れたときは思わず声が出ました。
東京の海のゾーン
ペンギンの余韻が抜けきらないまま、ルートは再び施設内に入り「東京の海」のゾーン。
すぐ近くが東京湾なだけに「こんな感じなのかな~」とイメージが湧きやすく想像もかき立てられます。
チャーミングなハコフグに優雅なウミガメ、端ですねてるような伊勢海老もいたり。
最後はウミガラスが見られる海鳥のゾーンを抜けて施設内のルートは終わりです。
レストランもぜひ!
順路の最後にはレストランや売店もあります。
レストランの目玉メニューは「まぐろカツカレー (880円)」。
欧風のピリッとしつつもマイルドでコクのあるホテルで食べるような味わいのカレーに、とんかつと比べて重くなく、でも程よく脂ものっていて衣はサクサク中はしっとりなマグロのカツの組み合わせが最高です。
「あれ?さっきマグロ泳いでるの見たけどな…」と少し残酷な想像が一瞬頭をよぎりますが、そんなの忘れちゃうくらいカツの歯ざわりとスパイスの香りに食欲がかき立てられます。
レストランは施設内で280席と広々で、テラス席も150席ありその外はまた海なので開放的な食事を楽しめます。
他にもマグロカツスパゲティやお子様にはキッズカレーランチもあり、ドリンク類やデザートも。
ぜひレストランもご利用してみてください!
まとめ
今回、取材の時間を2時間設けていただいたのですが、全然足りずに最後は駆け足になるくらいで、checkじっくり見るなら3~4時間は欲しいと感じるくらい見どころ満載。魚好きな方なら1日でもいられると思います。
イルカショーなど派手な演出こそないものの、定番も押さえつつ楽しめるポイント・工夫が散りばめられ、他の水族館では中々見ることの出来ないマニアックさもあり、マグロやペンギンなど思わず声が漏れるような展示もある、めちゃくちゃ魅力が詰まった水族館でした!
帰りの順路にはタンチョウなどが見られる「水辺の鳥」や、川魚が見られる「淡水生物館」もあり、こちらも本当に自然の一部をのぞいているような作りですごかったです。
葛西臨海公園には水族園の他に、日本で2番目に大きい観覧車や手ぶらで行って楽しめるBBQ施設もあり、1日では足りないくらい楽しめると思います!ぜひ行ってみてください!
基本情報
ホームページ
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/
入園料
一般:700円、中学生:250円、65歳以上:350円
(小学生以下・都内在住在学の中学生は無料、団体割引あり)
開園時間
9時30分~17時
休園日
水曜日、年末年始
アクセス
JR京葉線 葛西臨海公園駅より徒歩5分
※許可を得て取材・撮影し掲載しております
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