玉ねぎは煮物、蒸し物、炒め物などといったどんな料理にも使える、万能な野菜です。
一年中スーパーには出ていて使い勝手がよく、値段もさほど高くないので購入しやすいのも大きな魅力といえるでしょう。
そんな玉ねぎはちょっとしたコツさえ知っていれば、育てるのはそこまで難しい植物ではありません。ぜひ自宅で育てて、安心安全な美味しい玉ねぎを食べましょう。
玉ねぎとは
玉ねぎはユリ科ネギ属の野菜です。独特の香りがあり、生で食べると辛みがあります。切ると涙が出てくるので、調理するときにはひと工夫が必要です。
加熱するととても甘く、特に煮込むととろけるような食感が特徴です。
辛み成分の多い玉ねぎや甘い玉ねぎ、紫色の玉ねぎなど、多様な種類があるので家庭菜園で育てる時には自分に合った食味の品種にしましょう。
玉ねぎの育て方
玉ねぎは種から育てることも、苗を買って植え付けることもできます。我が家は苗を買って植えています。
check苗を植える場合には、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰と堆肥、化成肥料を土に漉き込んでおきます。
その後畝を作って、穴あきマルチを敷きます。穴あきマルチを使用するのは、草取りが面倒だからです。
間引きの手間や草取りの手間を面倒と思わない人であれば、種からまくのもいいのではないでしょうか。
玉ねぎの種まき
玉ねぎの種類にもよりますが、種をまく時期は一般的な地域では8月下旬から10月上旬です。苗を植え付けるのは、10月中旬から12月中旬くらいまでになります。
種まきや植え付けは購入した玉ねぎの種や苗の種類を良く見て、時期をきちんと調べてからにしましょう。
玉ねぎを植える時期は種類ごとにきちんと決まっていて、早すぎても遅すぎてもいい玉ねぎはできません。
植える時期によって成功するか失敗するかが決まってしまう野菜なので、十分注意しましょう。
玉ねぎは暑さには弱いので、秋まきがおすすめです。なぜなら高温になると休眠してしまうからです。基本的には秋に種をまき、冬を越して春に収穫します。ただし、北海道のような寒さの厳しい地域では冬を越すことができないので、春まきにしましょう。
肥料が肝心
玉ねぎを育てる時に最も大切なのは、追肥です。追肥を忘れてしまうと、大きく育ちません。
畑にcheck苗を植え付けて25日から30日程度の時に一度、草丈が大きく育ち始める春の初めごろに一度、全部で二度の追肥をすることで大きくいい玉ねぎに育ちます。
追肥は、マルチを使用する場合は一穴ごとに化成肥料を入れましょう。苗から少し離れたところに入れ、すこし土と混ぜてなじませておきます。
収穫しよう
玉ねぎは、秋まきの場合は翌年の春に収穫となります。
check土の上に出ている、青いねぎの部分が枯れて倒れてきたら収穫時です。
収穫が早すぎると球が大きくなっていないこともあるので、せめて植えた玉ねぎの8割程度が枯れるまで待ちましょう。
収穫したら3日ほど乾燥させてください。ただし雨にあたると腐ってしまうこともあるので、天気の続く時に収穫と乾燥を行います。
乾燥させることで長く保存できるのが、玉ねぎのいいところです。
玉ねぎには葉を食べる葉玉ねぎや、生食用の玉ねぎなどもあります。そういった品種であれば1割から2割程度かれてきたら収穫ができます。保管する場合は茎の部分をひもで縛ってつるすか、茎の部分を切り落として箱などに入れ、風通しのいい場所に置いておきましょう。
芽が出る前に食べきろう
玉ねぎはいつまでも貯蔵できる、そう思っている人もいるかもしれません。
しかし、そこまで長期間保存できるわけではなく、保存の仕方が悪いと腐ってしまうこともあります。
品種によって保存期間も違ってきますが、長くても3か月程度で食べきってしまうのがおすすめです。
玉ねぎの注意するべき病気と害虫
玉ねぎの注意するべき病気は、黒斑病やべと病などといった病気です。
どの植物もかかりやすい病気ではありますが、主に過湿や風通しの悪さが病気の発生原因です。
風通しが悪い場合は、少し広めに間引きをするなどの処置を講じることをおすすめします。早めの薬剤散布で病気の発生を予防しましょう。
病気は一度発生するとcheck他の植物に伝染するものもあるため、注意が必要です。
そのほかアブラムシやヨトウムシといった、害虫が発生することもあります。
害虫が発生しないような環境づくりが重要ですが、薬剤での防虫もできます。
いったん害虫が発生してしまうと全滅の恐れもあるため、きちんと防除するようにしてください。
まとめ
玉ねぎはシチューやポトフなどの煮物、サラダ、炒め物といったさまざまな料理に使用できる万能野菜です。そんな玉ねぎを家庭菜園で育てることができたら、素敵だと思いませんか。
我が家でも、毎年晩生の玉ねぎと紫玉ねぎを植えています。紫玉ねぎはスライスしてサラダに入れるだけで、美味しく食べられます。
気候が悪く失敗する年も多くありましたが食べられないわけではありませんし、失敗もまた家庭菜園ならではといえるでしょう。
いつでも農薬などの心配が要らない玉ねぎを食べられるのは、大きな魅力です。ぜひ美味しい玉ねぎを、庭で育ててみてください。
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