夏の定番果物であるスイカは、甘くてみずみずしくて人気の果物です。種類も多く、大木スイカに小玉スイカ、丸いものから楕円形のものまでさまざまです。
中には黄色い果肉のスイカもあります。そんなスイカを自宅の庭で育てることができれば、家で食べるにも贈答用として使うこともできます。
ぜひ一度、スイカを育ててみてください。
スイカの特徴は?
スイカはウリ科ウリ属の野菜で、海外では何千年もの昔から育てられてきた歴史ある植物です。
日本では江戸時代から栽培されていて、接ぎ木栽培を確立したのも、スイカだといわれています。
そんなスイカは赤や黄色の果肉を持つ、甘くて水分の多い食べ物です。離乳食などにも使え、夏には水分補給にも使えます。
手土産としても喜ばれ、白い部分は漬物にもできるなどさまざまな用途があるので、ぜひ栽培してみましょう。
スイカの育て方
スイカを栽培するのに、注意点や栽培のコツなどはどのようなものがあるのでしょうか。夏が旬の作物だけあって、耐暑性は強いものの耐寒性は弱いです。
また、連作できない植物なので、ある程度の面積があると育てやすいでしょう。面積がない場合には、接ぎ木栽培であれば連続して作ることもできます。
自宅の庭でスイカを育てて、家族皆で夏の味を楽しみましょう。
種をまこう
スイカはcheckそのまま畑に種をまくのではなく、4月から5月にかけてポットに種をまくようにします。
一つのポットに3粒から4粒位をまき、本葉が1枚から2枚でてきたころに間引きをして一本立ちさせるといいでしょう。
種をまいてから4日ほどで芽が出てきて、約1月半ほどで定植できる大きさにまで育ちます。発芽するまでは新聞紙などをかけて保温しておくと、確実に芽を出すことができるでしょう。
土を作ろう
苗を植える2週間ほど前には、畑に苦土石灰と堆肥、元肥を入れて混ぜておきます。
ただし、check元肥に含まれる窒素は少なめにしておきます。窒素が多すぎると蔓や葉ばかりが多き育って、実がなかなかつかなくなってしまうからです。そのようなことにならないように、元肥を調整するのがおすすめです。
元肥を混ぜたら畝を広めに作り、マルチを敷いておきましょう。植える場所は、日当たりと風通しが良い場所を選んでください。
苗を植えよう
苗を植える時にはマルチに穴を開け、check根を崩さないように浅めに植えるといいでしょう。もし根を崩してしまうと定着する前に、枯れてしまうこともあります。
また、苗を植えたら網をかぶせるなどして保温に努めてください。朝晩も温かくなってきたら、網を外しても大丈夫です。
いらない蔓は切り取ろう
スイカの蔓はどんどん伸びていきますが、伸びすぎても困るものです。蔓同士が重ならないようにうまく誘引し、蔓の下には藁を敷くようにしてください。
藁はホームセンターなどでも手軽に買うことができます。どんどん分岐して伸びていきますが5回目に分岐するところまで来たらその先は切ってしまいましょう。
蔓ばかり伸ばしてしまうと実のつきが悪くなったり、実が大きくならなかったりします。
水やりの仕方
ほぼ水分といってもいいほどのスイカなのに、実は水が多すぎると枯れてしまったり実が割れてしまったりするので注意が必要です。
多湿を避け、水やりは地植えの場合はよほど晴天が続かない限り通常の安梅だけで問題ありません。
一番初めについた実が拳ほどの大きさになったら、根元近くに追肥をするといいでしょう。実が育つには栄養分が多くいるため、タイミングを間違えないよう肥料を与えると、程よく大きく育ちます。
収穫の仕方は?
スイカは、check定植してから40日から50日程度たつと大きく収穫できる大きさにまで育ちます。一応蒔きひげのようなものが実のついているところにあるので、それが枯れたら収穫できる頃合いだといえるでしょう。
しかし、素人ではなかなか見分けるのが難しく、特に家庭菜園初心者であればなおさらです。そのため、収穫できる日数を見て判断するのもおすすめです。
放っておいても受粉はしますが、確実に身が付くとは言えません。そのため、実をつけたいのであれば人工授粉がおすすめです。
病気や害虫にも注意
check葉が白くなってきたら、それはうどんこ病である可能性が高いです。うどんこ病は一種のカビなので放っておくとどんどん広がり、やがて全体を覆ってしまいます。
そうなる前に薬剤を散布するなどして対策を練りましょう。
また、一部の蔓だけが枯れるつる割れ病なども危険です。この病気は根ごと抜き取ることでしか対処のしようがないうえに、出たらその後5年ほどはスイカを同じ場所に植えることができなくなります。
そのほか、ハダニにも注意が必要です。
まとめ
スイカは栄養分と水分が豊富な、夏の定番野菜です。やわらかいので、赤ちゃんにもお年寄りにもおすすめできるのも魅力的なところです。
ジュースにしてもシャーベットにしても楽しめるので、大玉スイカを作ってもすぐに食べきることができるでしょう。
甘くておいしく、子供も大好きなのでぜひ庭で育てて、夏を楽しく乗り切りましょう。
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