季節のとと(魚)で作る、ハレの散らし寿司

管理栄養士日記

今月はちらし寿司でケーキを作ります。ご飯型に牛乳パックを使うので、特別な道具など用意しなくても思い立ったらすぐに作れますよ!

イベント目白押しの12月に作ってみませんか?

牛乳パックで作る”デコちらし寿司”

基本のケーキちらし寿司

材料(2人分)

  • ・ご飯 1.5合分
  • ・ちらし寿司の素 各種メーカーに従う
  • ・牛乳パック 1パック →ご飯型の代用
  • ・錦糸卵 卵2個分
  • ・絹さや 4枚
  • ・いくら 適量

作り方

寿司飯、飾りを用意しておきます。寿司飯は、少し硬めに炊いたご飯があついうちに、ちらし寿司の素を切り込むようにして混ぜます。

ご飯型は牛乳パックで代用します。パックは水洗い後、逆さにして乾かし、はさみで写真のようにカットします。

そのまま正方形の型でもいいのですが、今回はケーキらしい丸型にします。紙製の牛乳パックは、自由自在に切ったり成形できるので便利です。ひな祭り用の菱形や、バレンタイン用のハート型にもできますよ。

パック型にご飯をぎゅっと詰めます。型抜きしたご飯に錦糸卵などを飾ったら完成です。

季節を楽しむハレの日のちらし寿司

季節を祝うハレの日には、旬の食材を取り入れて季節感を出したり、色の異なる食材を組み合わせて彩りよく仕上げましょう。

彩り食材一覧

  • 青色:季節の野菜をさっと彩りよくゆでて飾りましょう。詳しくは後述(季節ごと)でご紹介。
  • 赤色:魚介類(いくら、海老、かに、サーモン、とびっこなど)に多い色です。
  • 黄色:卵のほか、人参、菊花、たくあんなど。
  • 紫色:紫色が入ると大人っぽい仕上がりになります。菊花(紫)、なす、紫キャベツ、柴漬けなど。
  • 黒色:ぎゅっと締まって見えます。海苔は刻み海苔でももみ海苔でも!

春:芽吹きちらし

  • ●寿司飯:寿司酢に春の柑橘果汁(レモン、グレープフルーツ、日向夏、文旦など)を使えば、爽やかな仕上がりになります。
  • ●春のとと(魚):春に旬を迎えるがおすすめです。鯛の薄造りを飾ったり、焼いたほぐし身を寿司飯に混ぜ込んだり、愛らしい鯛でんぶを散らすのもいいですね。
  • ●たまご:普段用の卵には、一度に作れる炒り卵がおすすめです。ボリューム感もあります!ゆでた菜の花と組み合わせれば、炒り卵が黄色い花のようでかわいらしいですよ。
  • ●彩り野菜:山菜、豆類、菜の花、木の芽、アスパラガス、たけのこのような春ならではの芽吹き野菜を飾りましょう。豆類には、絹さや、インゲン、スナップエンドウ、グリンピース、そら豆などがあります。

夏:穴子ちらし

  • ●寿司飯:穴子と相性のいい赤酢を使って寿司飯を作ると、いつもと違う特徴的なちらし寿司に仕上がります。赤酢は通常の白酢に比べて熟成期間が長いため、旨味が強くなっています。
  • ●夏のとと(魚):一口大にカットした煮穴子を散らします。高知の郷土料理”カツオのてこね寿司“のようにローカル寿司のアイディアを取り入れてみるのもおもしろいですね。
  • ●たまご:厚焼き卵をダイスカットにして散らすのもいいですよ。刺身もダイスカットにして一緒に散らせば、宝石箱のような美しい盛り付けができます。
  • ●野菜:野菜は切り方によって見せる表情が変わります。きゅうりは、厚焼き卵と同じダイスカットなら統一感が出ます。薄い小口切りで丸型にしたり、ピーラースライスでリボン状にもできます。枝豆のむき身を散らしてドット柄に仕上げるのもいいですね。リーフレタスアボカドをちらしたサラダ寿司も◎ 大葉かいわれ大根も使いやすいです。

秋:鮭といくらの親子ちらし

  • ●寿司飯:寿司酢にすだちを使えば、爽やかな仕上がりになります。
  • ●秋のとと(魚):こんがりと焼いた秋鮭を寿司飯に混ぜ込んでもいいですし、鮮やかなオレンジ色が美しい生サーモンを飾るのもいいです。
  • ●たまご:鶏卵ではありませんが、この時期ならではの手作りいくらの醤油漬けもおすすめです。

冬:かにちらし

カニカマちらし
  • ●寿司飯:時間に余裕があるときはちらし寿司の素を使わずに、椎茸、干瓢、蓮根、油揚げ、人参を甘く煮て、寿司飯に散らせば、それだけで特別なご馳走になります。
  • ●たまご:丁寧なちらし寿司には錦糸卵を組み合わせたい(→個人的な意見です笑)。薄焼き卵を何枚も焼いて、細く切った錦糸卵はふわっふわ。きっとご馳走感をアップさせてくれます。
  • ●冬のとと(魚):出費が多くなる年末年始には、ご馳走感を出しつつ、安くてボリューム感のある”カニカマでのカサ増しもおすすめです。
プロフィール

GLOCAL EATs ソーシャルデザイナー 石松 佑梨(いしまつ ゆり)

大学卒業後、医療・福祉などのウェルネス分野の管理栄養士を経て独立。起業後は世界で活躍するトップアスリートの専属管理栄養士として食トレメソッドを提供し、選手のパフォーマンスアップに貢献する。

アスリート分野では次代を担うジュニアアスリートに向けた食育もサポートしている。近年はトップアスリートの食トレメソッドをビジネス分野向けにリデザインした「コンディショニングめし」を発信し、ビジネスパーソンのパフォーマンス向上や企業の健康経営のコンサルティング、また「食文化×栄養学」をコンセプトにした地域創生も展開している。

17年間の管理栄養士経験で2万人以上のあらゆる世代・ニーズに対してパーソナルなコンディショニングを提供している。


幼いころから「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」が武器。家庭、飲食店、企業、地域、日本、世界・・・小さな健康を積み重ねて、誰もがおいしく食べて健康になれる社会をつくりたいという理念のもと、今日もおいしく健康に食べるアイディアを考えている管理栄養士。

著書:最強のパーソナルカレー(かんき出版)
インスタグラム:personal_curry
ホームページ:https://glocaleats.recipee.net

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