「ボラ」の特徴
実は熱帯地方では、「ボラ科魚類」が大事な食料資源となっています。
ここでは世界で一番ポピュラーなボラについて解説していきます。
ボラは北海道以南、熱帯西アフリカ~モロッコ沿岸以外の、世界の熱帯・温帯域に幅広く生息しています。沿岸の浅いところから、淡水域や河川汽水域で暮らしています。
10~1月頃が産卵期。
眼は、脂肪できた厚い透明の膜で覆われています。
身体に複数の暗色のタテ線があり、尾びれの付け根の上のほうには青い班があります。
最終的な全長は60センチほどです。
漁獲方法のメインは刺し網、定置網などとなっています。
色々な地域で漁獲できますが、特に漁獲量が多いのは三重、福岡、大分です。
ボラは出世魚としても知られており、
3センチ以下:ハク
3~6センチ:オボコ
6~18センチ:スバシリ
18~30センチ:イナ
30センチ以上:ボラ
明らかに大きい個体:トド
などと呼ばれています。
※他の呼び方もありますし、それぞれのサイズも明確に決まっているわけではありません。
また、「とどのつまり」という言葉はこのトドから来ています。
ボラの美味しい食べ方
日本周辺には15種を超える「ボラ科魚類」が生息していますが、食用としては「ボラ」と「メナダ」が主となっています。
ボラの旬は秋~冬頃です。
「寒ボラ(冬のボラ)」は洗いや刺身で食べるのが人気です。フライや塩焼きにしても美味しいです。
また、ボラの卵巣を塩蔵して乾燥させたものが、いわゆる「カラスミ」です。
特に長崎県野母崎さんのものが古くから知られています。
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