うー大漁!!
日本さかな検定一級をもち、魚をテーマにしたネタや活動を行っている、さかな芸人ハットリです!
現在僕は「深海生物を200種類食べるまで捕獲した魚介類以外食べないチャレンジ」という企画中で、全国各地でとれた深海生物を調理して食リポし、その様子をYouTubeにアップにしており鱒。
(語尾のます、は鱒。〜したい、などは〜し鯛に変換されるキャラ設定です。読みにくいのは自覚して鱒。恐縮ですがお付き合いくださいませ。)
そうして食べてきた深海生物をととラボさんにて紹介するコラム。今回が2回目の投稿となり鱒。
前回は過去のチャレンジのダイジェストと、記念すべき1種類目に食べた深海のアイドル、メンダコの味をお伝えしました。
この深海チャレンジの前半戦は、ほとんど静岡県沼津市戸田漁港の深海底曳船にて譲って貰ったものを食べていました。
今回の投稿では、その時にとれたものの中から特に印象に残っているものを紹介してみ鯛と思い鱒!
静岡県沼津市戸田漁港にて「深海生物を200種類食べるまで捕獲した魚介類以外食べないチャレンジ」
まずはとっても美味しかったこちらのお魚!ご存知の方はいらっしゃい鱒でしょうか?
スミクイウオ
見た目は高級魚のムツのようにも見え鱒ね。ただ、ムツよりも頭の先が丸くなってい鱒。
この子の名前はスミクイウオ。スズキ目ホタルジャコ科に分類され、超高級深海魚ノドグロことアカムツに近い仲間です。
口の中を覗いてみると…
墨で塗りつぶしたように真っ黒なんです。check墨を食べたかのようなのでスミクイウオという名前なんですね。語源としては仲間であるノドグロと同じということになり鱒。
深海魚の仲間には口の中やお腹の膜、もしくは胃袋が黒い魚が多い、というか、むしろそれがほとんどです。
深海には発光する生物がたくさんいて、それをスミクイウオもアカムツも捕食していると考えられるのですが、食べた後で光る生き物が体内で光ってしまうと自分の居場所が外敵にバレてしまい鱒。
喉やお腹の中が黒いのはその光が漏れるのを防ぐためなのだと考えられているのです。
さて、このスミクイウオ。アカムツと近いだけあって、とても美味しかったです。
刺身はトロリとした食感で、口の中に上品な脂がジワリとひろがり鱒。特に皮目を炙ると、表面にジュジュッと脂が浮き上がり、食欲を大変そそるのです。
煮付け、塩焼きにもしてみましたが、どの食べ方でも美味しい魚でした。別段、小骨が多いわけでもなく、鮮度落ちが早いわけでもなくて、食材として優秀です。
ところがこのスミクイウオ、check知名度があまりにも低くて市場では全然値段がつかないらしいのです。乗せてくれた漁船の漁師さんたちもまかないにするくらいで、市場に出すことはないそう。
深海漁でとれる生物の中には普通に食用になりうるのに食べられていない魚がたくさんい鱒。その中でもスミクイウオは特にもっと知られて欲しい、いろんな人に食べて欲しいと思える魚でした。
では次に、漁師さんも「それ食べるのかよ…」とドンびいてしまった生き物をご紹介いたし鱒。
漁師さんにもドン引かれたチャレンジ
それはこちらの3種類です。
左から、ウミグモの仲間、クモヒトデの仲間、ウミケムシの仲間です。
いうまでもなくどれも食用にはなっていない生物です。
ウミグモは厳密にはクモではないものの、クモと同じ節足動物門の鋏角類と呼ばれる仲間です。胴体が細過ぎて内臓が収まりきらず、脚の中にも内臓が入り込んでいるという、わけのわからない生物です。
クモヒトデも、厳密にはヒトデではありませんが近縁で棘皮動物に分類され鱒。浅い海にも生息し鱒が、深海底曳網にもよく入っており鱒。
ウミケムシも浅場に仲間がい鱒。この仲間はゴカイと同じ環形動物門多毛綱の仲間です。浅場で投げ釣りでたまに釣れる種類は毒があるので触らない方がいいのですが、この子は触っても特に痛みなどはありませんでした。
この3種を…
素揚げにしました。
感想としては、ウミグモはいけ鱒。エビカニと同じ節足動物なだけあって、小エビのようにパリパリと美味しくいただけました。
クモヒトデは細かい砂利を噛んでいるようでした。そしてウミケムシはゴムを噛んでいる感覚です。
深海にはまだまだ知られざる美味しい生き物もいれば、見た目のとおり、食べない方がいい生き物もいるんですね!
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