クエではない「アラ」の話

南日本~フィリピンに生息しています。

沿岸の少し深い岩礁域、水深100~140メートルくらいの大陸棚の縁辺あたりで生活しています。

上アゴよりも下アゴが前に出ており、口は大きいです。

「えらぶた」に頑丈で大きな棘が一本あります。

幼魚の段階では、「暗褐色の3本の縦帯」が体側にあります。尾びれの上下と第二背びれの前部分に黒色の箇所があります。また、尾びれの縁が上下とも白色です。

ですが、これらの斑紋や縦帯は成魚に近づくにつれて、曖昧なものになっていきます。

最終的な全長は120センチほど。

大型のアラの腹側は銀灰色に、背部は紫灰青色になります。

5~8月頃が産卵期

漁獲方法のメインは底引き網、釣、はえ縄などです。

ちなみにニュージーランドから日本に入ってくる「ホタルジャコ科ミナミオオスズキ」も「アラ」と言われる場合がありますが、定義的には別物です。身体の色やフォルムはアラに近いのですが、本物と違ってえらぶたに大きな棘がついていません。

また、西日本ではマハタやクエなどのハタ類も「アラ」と呼ぶことがありますが、これも定義的には間違っています。

(ただ魚の呼び方も色々あります。あくまで『定義上は違う』というだけです)

アラの美味しい食べ方

アラの旬は冬です

高級な白身魚であり、淡白な風味。

身がしまっているため薄造りの刺身が美味しいです。

また、蒸し物、揚げ物、焼き魚(特に塩焼き)、鍋物(特にちり鍋)なども人気です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました