おひたしや炒め物にしても美味しい野菜、それが小松菜です。栄養価も豊富でお値段も安いので料理には使いやすいのではないでしょうか。
そんな小松菜は、庭でも育てやすく初心者向けの野菜といえます。今回はそんな小松菜を庭の畑で育ててみました。
小松菜はアブラナ科
小松菜はアブラナ科の植物です。そのため、キャベツや白菜と同じく虫が付きやすいのが、育てるうえで気を付けなくてはならないところです。
とはいえ、キャベツや白菜ほどに虫が寄ってくるということはないので、今回は虫よけのスプレーを2回程するだけで防虫ネットまでは必要ありませんでした。
育て方は?
基本的に一年を通して育てられる小松菜ですが、ある程度の耐寒性があり霜が降りるとより甘みが増し美味しくなる野菜であるため、point秋から冬にかけて育てるのがおすすめです。
結球しないため、ほかのアブラナ科の植物よりも育てやすいでしょう。
種まきは?
種は中間地であれば、3月中旬から10月中旬くらいまでいつでも蒔くことができます。今回は9月中旬に蒔きました。
2週間くらい前に化成肥料と油粕などの有機肥料、苦土石灰をまき、土を耕してなじませておきます。よくなじんだら畝を作って種をまきましょう。
今回は草取りをする余裕がなかったので、穴あきマルチを使用しました。check種をまく間隔は15センチから20センチがおすすめです。
土質をあまり選ばないのが小松菜のいいところです。ただし、植える前には有機肥料をしっかりとやり、土の中の栄養分は豊富にしておきましょう。
発芽と水やり
小松菜は3,4日あれば発芽します。発芽するまでは土が乾かないように、毎日水やりをするといいでしょう。
ただし、種は直播であり、蒔いた後にはさらっと薄く土をかぶせただけなので、勢いよく水をやりすぎないように注意してください。水の勢いがよすぎると、土と一緒に種まで流れてしまいかねません。
発芽した後は、雨が降らない日は毎朝水やりをしてください。
間引きをしよう
小松菜で重要なのは、間引きです。間引きは早すぎても遅すぎてもよくないため、しっかり時期を見極めることが大切です。
1度目の間引きは、芽が出そろってしばらくして本葉が出てきはじめたころに行いましょう。株間を2から3センチ程度になるように、いらない芽を抜いていきます。
2回目の間引きは本場が5,6枚になってきたころに行います。株間を6センチ程度になるように抜いてください。
間が詰まりすぎていると大きくなれないので注意しましょう。今回のように穴あきマルチを使用するなら、1度目の間引きで穴一つに芽を一つにするといいでしょう。
追肥は必要?
追肥は1度施しましょう。小松菜を育てるには、栄養が必要です。check追肥の時期は本葉が6,7枚になった頃がいいでしょう。
肥料は化成肥料で問題はないですが、肥料をまくときには小松菜に当たらないように注意してください。
小松菜から少し離れたところに肥料をまき、軽く土と混ぜておくといいでしょう。
害虫対策は必要?
小松菜はアブラナ科の植物であるため、必ず害虫はよってきます。最も困るのは青虫で、気が付くと葉が繊維だけになっていた、などということもよくあります。
植えた数が多くない場合は、ホームセンターなどで購入できる、スプレー式の防虫剤で十分です。1度目の間引きの時と2度目の間引きの時にそれぞれスプレーをするといいでしょう。
夏や冬に育てる場合の注意点
もっとも育てやすいのは気候が安定している春や秋ですが、小松菜は夏や冬にも育てることができます。
夏に育てる場合には防虫対策と暑さ対策をしっかりすることをおすすめします。寒冷紗などで直射日光を防ぐのも、おすすめです。
冬はビニールなどでトンネルを作り、保温して必要な温度を保ってください。
収穫しよう
大きくなったら収穫をしましょう。収穫するときには根元を握って、根ごと引き抜きます。根ははさみか包丁で切り取ってしまいましょう。
この時、check葉の部分を持って引き抜こうとすると、ちぎれてしまうので注意が必要です。
春まきは収穫も早く40日程度で食べることができます。秋まきは少し時間がかかり、早ければ2か月程度、遅ければ3か月近くかかるので覚えておくといいでしょう。
大きくなりすぎるとトウがたって硬くなるので、家庭菜園で植えるのであれば小さくても順次収穫していくのがおすすめです。
小松菜を食べよう
小松菜は胡麻和えにするとおいしく食べられます。
サトウ大匙1、しょうゆ大匙1、顆粒だし小さじ半分にすり胡麻を適度に入れてしっかり混ぜます。そこに下茹でして一口大に切った小松菜を入れ、よく混ぜ合わせましょう。
簡単に1品出来上がりです。また、油揚げと炒めても美味しく食べられますので、ぜひ一度試してみてください。
まとめ
小松菜は栄養価が豊富で、さまざまな食べ方のできる万能野菜です。
厳冬期以外はほぼ一年中育てることができ、アブラナ科であるのにほかの野菜ほど虫が寄ってこないため、ちょっとした予防で大きく育つのも魅力といえます。
初心者に育てやすく、家庭菜園向きの野菜なので、ぜひ育ててみてください。
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