「マグロ」という名前を聞いて、赤いお寿司を連想しない日本人はほとんどいないでしょう。
縄文時代の貝塚から骨が出土されるなど、太古の昔から日本人に親しまれて来たマグロ。今でもクロマグロの消費量が、日本が世界全体の72%を占めるなど、多くの日本人がマグロを好んで食べています。
今日は、そんなマグロについてご紹介します。
分類
一口にマグロといっても種類は様々。check日本で一般的に「マグロ」と呼ばれるものは「クロマグロ」を指します。
マグロの中でも最高級品として分類され、「黒いダイヤ」とも呼ばれています。
いわゆる「マグロの大トロ」が取れるのは、クロマグロとミナミマグロの2種類だけだとされています。
その他、お寿司屋さんで見かけるのが「メバチマグロ」や「ビンナガマグロ」、「キハダマグロ」などの種類があります。
味は種類によって様々ですが、さっぱりとした味わいが好みの方は、キハダマグロやビンナガ(ビンチョウとも呼ばれる)マグロを好んで食べます。
一生泳ぎ続ける魚
マグロは「一生泳ぎ続ける魚」としても有名です。これは、マグロの呼吸法と関係があります。
マグロは常に口を開けて泳いでいます。これは、口を開けることによって、エラを通過する水から酸素を取り入れて呼吸するためです。
そして、泳ぐのを止めると窒息してしまうため、マグロは、一生のあいだ休むことなく高速で泳ぎ続けなくてはいけないのです。
check夜の間も睡眠をとることはなく、やや速度を落としながら泳ぎ続けます。
栄養
マグロの栄養は、種類や部位によって大きく変わってきます。まずは赤身について見て見ましょう。
マグロの赤身にはたんぱく質が豊富に含まれています。血合いの部分にはだうりん、ビタミンE、鉄分が多く含まれています。
タウリンはコレステロールの代謝促進や肝臓強化に優れた効果を発揮する事が知られています。また、交感神経の高ぶりを抑え。血圧・血中コレステロールを下げ動脈硬化を防ぐ効果があるといわれています。
一方、マグロのトロの部分には脂質が多く含まれています。トロには、不飽和脂肪酸であるDHAやEPAが赤身よりも多く含まれているのが特徴です。
不飽和脂肪酸は、体内では合成することができない脂肪酸なので、摂取する必要があります。
DHAは脳のシナプスの結合をスムーズに、EPAは赤血球を柔らかくし、血液をサラサラにする効果があると言われています。
旬
一般的に日本近海で漁獲されるものについては、checkクロマグロは冬、メバチマグロは秋、キハダマグロは春~夏が一番おいしい時期と言われています。
ミナミマグロについては、南半球に生息する魚ですので、南半球で獲れる日本の夏がミナミマグロの旬の時期になります。
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