ぎんだらの特徴
「ギンダラ科」に属する魚類は「ぎんだら」と「あぶらぼうず」だけです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ぎんだらの特徴
北海道の太平洋岸、本州北部、オホーツク海、ベーリング海を経た南カリフォルニア沖に生息しています。
深い海の泥底にいます。
1~2月頃が産卵期。
100センチを超える全長。
漁獲方法としては「底はえ縄」や「底引き網」がメインです。
ロシア、カナダ、米国が主要生産国であり、特にカナダは「ぎんだらの養殖(小さなぎんだらを獲って育てる)」もしています。
カナダや米国がアラスカ湾やベーリング海で獲ったものが、市場に出回っているぎんだらの大半です。
そして、「内蔵と頭を除去して冷凍した状態(ドレス)」で輸入されるのが普通です。
ぎんだらの美味しい食べ方
脂がかなり乗っている白身魚です。
焼き物や、煮つけが人気ですが、新鮮であれば寿司ネタや刺身にしても美味しいです。
また、粕漬け、味噌漬けなどに加工されることも。カナダや米国では燻製にされています。
あぶらぼうずの特徴
ぎんだら:2つの背びれが離れている。身体が細長い。尾びれの後方が深く切れ込んでいる
あぶらぼうず:2つの背びれがそれほど離れていない。身体が短く太い
こういった違いがありますから、「あぶらぼうず」と「ぎんだら」を見分けるのは容易です。
さて、あぶらぼうずは北日本の太平洋岸から千島列島、カリフォルニア、アラスカ湾、ベーリング海、カムチャツカ半島などに生息しています。
幼魚は海の表層で浮遊物に付着していることが多いですが、成魚になると深海の岩礁域で過ごすのが普通です。
体重90キロ以上、全長180センチほど。
漁獲方法としては、立縄釣、一本釣り、底引き網などがメインです。
日本近海においては、三陸沖、天皇海山、相模湾周辺などでの漁獲量が多いです。
また、「冷凍状態」でロシアから盛んに輸入されています。
あぶらぼうずの美味しい食べ方
白身魚で脂が乗っています。
ぎんだらと同じような特徴があると言えるでしょう。
鍋の具、煮つけ、粕漬けなどで食されています。
また、寿司や刺身も人気です(特に神奈川県小田原市周辺では、『おしつけ』と言われ愛されています)。
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