うー大漁!
さかな芸人ハットリです。ととラボさんにて3回目の執筆となり鱒(ます)。
現在挑戦中の「深海生物を200種類食べるまで捕獲した魚介類以外食べないチャレンジ」の中から印象に残っている生物を紹介していくシリーズ、今回が一旦の締めくくりです。ということでこれぞ深海魚!という有名な魚2種類を食べた食レポをお届けし鯛(たい)と思い鱒!
200種類の深海生物を食べるまで終わらない企画の記念すべき100種類目。千葉県の内房、岩井の定置網に入り、ご縁があって出会うことができたお魚がこちら。
リュウグウノツカイです!魚にどんなに興味がなくてもその名前を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。
人魚のモデル?リュウグウノツカイ
長さは95センチ。長さがあるように見え鱒が、想像していたものより細くてなんだか儚い印象を受けました。
赤くて長い鰭がまるで髪のようで、日本古来の人魚伝説のモデルではないかと言われており鱒。
また、コロナ禍でブームとなったアマビエも、赤い髪と突き出た口からリュウグウノツカイをモデルとする説があるようです。
船でアジやキスを釣ると赤いベトベトした糸のようなものが釣り糸に絡むことがあり鱒。アカクラゲの触手です。魚はクラゲの触手を嫌がるのでその都度取り除く必要があるのですが、注意有毒なので素手で触ってはいけないという厄介物です。
今回人生ではじめてリュウグウノツカイの鰭を触って、その見た目も感触もアカクラゲの触手そっくりでびっくりしました。
リュウグウノツカイは深海魚ですが、幼魚のころは浅場に出現し鱒。また大きくなってからも浅い場所と深海を頻繁に移動しているといわれ鱒。
おそらくアカクラゲに擬態して魚から捕食されることを避けているのではないでしょうか。
リュウグウノツカイ食べてみた
今回、リュウグウノツカイは刺身、塩焼き、煮付けにして食べてみました。
刺し盛りですが、串をうまく駆使して龍らしさを出せるように頑張ってみました。自分としては気に入っており鱒。
肝心の味なのですが正直に言いましょう。僕は美味しくないと感じてしまいました。
2つ前の記事で紹介したメンダコを彷彿とさせる、ニュルニュル感です。一番身近な食材でいうと卵白に近いですね。
魚の香りがする卵白。想像するとお世辞にもおいしいとは言いがたいのが伝わるかと思い鱒。
こういった食感は加熱するとかたくなるように思い鱒が、塩焼きにしても煮付けにしてもニュルニュルした感触は残ったままでした。思いきり干したりすればまた違うのかもしれません。
食べているうちに美味しいとか美味しくないではなく、不思議な食感という印象が強くなりました。リュウグウノツカイが人魚のモデルだとすると、不老不死になると昔の人が信じてしまったのも納得できる気がしました。
続きまして、135種類目。SNSで繋がりのあった小田原の鮮魚店さんで購入したのが。。。
カマタくんのモデル・ラブカ
ラブカです!シン・ゴジラの第二形態、通称蒲田くんのモデルとしても知られ生きた化石とされるサメです。
普通のサメはエラが5対あるのですがラブカは6対あり鱒。checkエラの数が多いのは原始的なサメの特徴です。さらにそのエラから赤い鰓弁が飛び出していてなんともいえぬ迫力があるのです。
このエラをフリルに見立てて、英語ではラブカをFrilled shark(フリルド・シャーク)と呼び鱒。
触ってみると鮫肌が弱く、普通のサメほど手に引っかかりません。細長い体つきからウナギザメとも呼ばれるのですが、なんだか皮膚の感じもウナギとまでは言わないものの、サメ離れした印象を受けました。
ラブカ食べてみた
そして肝心の味ですが。。。
絶品です。
これまでに10種類ほどサメを捌いて食べたことがあるのですがダントツですし、135種類の深海生物の中でもかなり上位にくる美味しさでした。
サメの刺身はどうしてもモソッとした感じがしてしまうものですが、それがなく滑らかで、サメというより新鮮なタラの刺身のようでした。独特のサメ臭もありません。魚らしい旨味もしっかりあり鱒。
そして加熱で食感がぐんとよくなるところはさすがサメです。煮付けは硬すぎず柔らかすぎず、一番ちょうどいい弾力で最高です。
唐揚げやさつま揚げも作りましたが、こちらも押し返すようなプリプリの食感でたまらない美味しさでした。
リュウグウノツカイ、ラブカ、こんな魚と出会えたこと。ご縁に感謝です!!
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