日本はウミガメの聖地!?日本でみられるウミガメの仲間について

ウミガメ とと

日本では老若男女問わず誰でも知っている「ウミガメ」。そんな身近な存在であるウミガメですが、実は全世界的にみても日本はウミガメと深い縁のある特別な場所ということを知っていますか?

この記事では、日本が「ウミガメの聖地」であることについてや、日本でみられるウミガメの仲間について紹介します!

日本は「ウミガメの聖地」!?日本とウミガメの関係

ウミガメは暖かい地域を中心とした全世界に分布しており、現在8種類いるといわれています。

その中でも日本の沿岸で見つかったのが6種類、さらに日本で産卵が確認されたのが3種類います。

特に、checkアカウミガメは日本沿岸でのみ産卵が確認されていることもあり、日本は重要なウミガメの産卵地といえるんですよ。

そんな訳で、日本は小さな島国でありながら「ウミガメの聖地」として知られ、研究や保護活動も盛んに行われているのです。

また、ウミガメの多く見られる地域では昔から食用として漁獲されており、生活に密接に関わってきたとも言えます(現在は保護動物に指定されているため、一部地域以外では漁獲が禁止されています)。

日本でこれほどウミガメが親しまれているのも、昔から身近なものとしての関わりがあったからかもしれませんね。

日本でみられるウミガメの種類

前項で「日本でみられるウミガメは6種類」と書きましたが、正確に言うと「日本に生息している(日本沿岸に定着し、産卵も行う)3種類」「日本に生息していない(産卵場所は別にあり、稀に日本沿岸に現れる)3種類」を合わせて6種類といっています。

前者は「アオウミガメ」「アカウミガメ」「タイマイ」の3種、後者は「クロウミガメ」「オサガメ」「ヒメウミガメ」の3種です。ここからは、それぞれの種類の特徴を簡単にご紹介していきたいと思います。

アオウミガメ

甲羅の色は赤茶~黒褐色、甲羅の長さ(甲長)は最大90~110㎝。南西諸島、小笠原などに生息し、産卵も行っています。

餌となる海草(海藻)の生えた比較的浅いサンゴ礁にすみ、ダイビングでも出会えたりと一番よく見られる種類です。

check日本で食用にされているのもほとんどがこのアオウミガメです。

アカウミガメ

甲羅の色は赤茶色~茶色、甲長80~100㎝。本州(福島県以南)~南西諸島、主に太平洋側沿岸に生息し、鹿児島県を中心に日本でのみ産卵が確認されています。

外洋性のため、繁殖期以外ではあまり見ることが出来ません。完全な肉食性で、殻や骨をかみ砕くための顎が発達し、他の種類より頭が大きいのが特徴。

タイマイ

甲羅の色は飴色~濃茶、甲長80~100㎝。沖縄県沿岸に生息し、産卵も行っています。比較的浅い場所にすみ、アオウミガメに次いでよく見られる種類です。

サンゴの隙間のカイメンを食べるために口ばしが尖っていること、甲羅のふちがギザギザしていることが特徴。

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タイマイの甲羅は「べっ甲」として細工物に使われていたことから、一時期乱獲で一気に数を減らしました。(現在は保護動物に指定されています。)

クロウミガメ

甲羅の色は濃茶~黒、甲長70~90㎝。主にアメリカ大陸沿岸に生息するため、日本でみられるのは稀です。

外見がアオウミガメにそっくりなため、最近まで同種とされていました。甲羅の後端が細くなること、腹板が黒いことでアオウミガメと見分けることが出来ます。

オサガメ

甲羅が厚い皮膚で覆われており、体色は濃紺~黒。体長130~170㎝を超えるcheck世界最大のウミガメ

外洋性で主にクラゲを食べつつ、広い範囲を泳ぎ続ける生活をしています。

世界的にも数が少なく絶滅が心配されています。

ヒメウミガメ

甲羅の色は薄茶~オリーブ色、甲長約70㎝。大西洋、インド洋、太平洋の東側に生息し、日本でみられるのは稀です。

名前の通り最大でも70㎝程度と小型であることが特徴。ウミガメの仲間では珍しく集団産卵を行います。

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ちなみに、日本で見つかったことのない残りの2種は「ケンプヒメウミガメ」「ヒラタウミガメ」であり、どちらも南半球に生息しています。

まとめ

・全8種類のうち、日本だけでも6種類ウミガメがみられるため、「ウミガメの聖地」として研究・保護活動が盛んに行われている。

・日本で産卵するのは「アオウミガメ」「アカウミガメ」「タイマイ」、稀に見られるのは「クロウミガメ」「オサガメ」「ヒメウミガメ」

ウミガメといえばダイビングや水族館で簡単に見ることができるイメージがありますが、実は日本には特別に多くの種類・数が生息しているため、身近に見ることが出来ていたんですね。

「ウミガメの聖地」である日本で生まれ育ったからには、実際に見たり調べたりとウミガメについての知識をもっと深めてみてはいかがでしょうか?

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