薬味としてよく使われる野菜、それが九条ネギです。売ってあるものはそのままの長さのものもありますが、刻んでパックに入っているものもあります。
そこまで高いわけではありませんが、新鮮なうちに食べてしまわなくてはならず、すぐに痛んでしまうのが残念なところです。
そんな九条ネギは、自宅で簡単に栽培できます。今回は九条ネギを育ててみたので、ぜひ参考にしてみてください。
九条ネギの特徴
九条ネギは耐寒性も耐暑性もやや強めであり、育てやすい野菜です。もともと日本では平安時代から栽培されていた、歴史の古い野菜でもあります。
単に九条ネギといってもその種類は多く、1年を通して栽培できるものもあれば、秋まきで春に収穫するものもあります。
check青ネギなので、新鮮なうちに葉の部分を刻んで食べましょう。
もしも食べきれないのであれば、刻んだネギをタッパやジッパー付きの袋に入れて冷凍しておくのがおすすめです。
九条ネギの育て方
九条ネギの育て方の難易度は、非常に易しいです。しかし日当たりや水やり、害虫など気を付けなくてはならないこともあります。
どのように栽培すれば美味しい九条ネギができるのかを、詳しく解説します。
土作りは?
九条ネギを育てるためには、土作りが大切です。
植える2週間ほど前には苦土石灰をまき、土と混ぜてなじませておくようにしましょう。
ネギ類は酸性の土を嫌うので、苦土石灰をなじませるのを忘れてしまうとうまく育たないこともあります。
もしプランターで育てたいのであれば、市販されている野菜の培養土を使えば問題ありません。
ちなみに我が家では地植えもプランターも両方試してみました。どちらの方がいいというわけではありませんが、種から植えるのであれば雑草と間違えないためにも、プランターのほうがおすすめです。
九条ネギは苗でも売られているので、地植えをしたい場合は雑草と間違えないためにも苗を買うといいかもしれません。また、畝を作らなくても畑の片隅に植えてもうまく育つ、丈夫な野菜です。
種を植える時期は?
九条ネギの種類にもよりますが、check中間地であれば種をまく時期は4月から8月までの間です。
春から秋口にかけていつでもまけるので、時期をずらして何度かまくと定期的に九条ネギを食べることができるでしょう。
日当たりや水やり
九条ネギは日当たりがよく、風通しのいい場所で育てるのがおすすめです。水はそこまでやる必要はなく、乾燥気味に育てるといいでしょう。
checkただし種を植えた後や苗を植え付けた後は、1週間ほどたっぷりと水やりをしてください。
この期間に水を切らしてしまうと、芽が出なかったり苗が枯れてしまったりという危険があります。
肥料を与えよう
九条ネギは、植え付けた後に土寄せが必要になります。その時についでに肥料を与えるといいでしょう。
全く追肥をしない場合は、九条ネギを大きく美味しく育てることはできません。
1か月ごとに化成肥料を少し、端のほうの苗に当たらない場所に施してから軽く土をかけておくといいでしょう。
収穫をしよう
九条ネギは一気に収穫する必要はなく、その都度必要になったら抜くようにしましょう。
収穫すると一気に鮮度が落ちるので、使う分だけ引き抜くのがおすすめです。
ただし、checkトウがたつ前にはすべて収穫し終えておく必要があります。
また、小さくてもネギの風味や味はするので、多く植えすぎてしまった場合は育ち切っていなくても収穫して薬味として食べるといいでしょう。しっかり育ち切るのを待つ必要はありません。
病気や害虫対策は?
害虫はアブラムシや根切り虫が付くことがあるので、見つけたらできるだけ速やかに駆除しましょう。
予防としては防虫剤などもいいですが、できるだけ無農薬で、と思うのであればこまめに診て駆除するしかありません。
また、病気はさび病やべと病などがあり、checkできるだけ風通しを良くすることが対策としては有効です。
水が多すぎて多湿になっても発生しやすくなるため、雨の多い時期には事前に薬剤を散布しておくのもいいでしょう。
葉の部分を食べる青ネギは、できるだけ薬剤の散布はしない方がいいでしょう。なるべく多湿にならないよう気を付け、病気が発生した株はすぐに抜くようにしてください。
九条ネギは栄養が豊富
九条ネギはカロチンやビタミンA、ビタミンB1、ビタミンCなどが豊富に含まれています。
そのため胃腸の働きを助けるだけでなく、血行を良くしてくれるでしょう。
水にさらさず、刻んでから少し空気に触れさせてから薬味など生で食べることで、栄養素を失うことなく十分に摂取することができます。
とはいえ熱を通しても栄養素のすべてが失われるわけではないので、さまざまな料理を試してみてください。
まとめ
九条ネギは栄養豊富でお汁に入れたり薬味として使ったりとさまざまな使い道があります。なくても問題ない料理でも少し入れることにより、より深みが増すでしょう。特に和食であれば、どんな料理にもネギはよく合います。
広いスペースも必要なく、プランターでも簡単に育てられるので特に家庭菜園の初心者にはおすすめです。
せっかく庭で育てるのであれば新鮮なネギを毎日食べて、健康の維持に使ってみてください。
コメント