春菊は冬が旬の野菜で、鍋物にはぜひ入れたい食材の一つです。しかしスーパーなどで購入しても一束全部食べ切るのは難しい、ということはないでしょうか。
そんな時には、ぜひ家庭菜園で育ててみましょう。春菊はプランターでも簡単に育てられ、栄養も豊富で収穫もさっとできる優秀な野菜です。
今回は、春菊の育て方などをわかりやすく解説していきます。
春菊とは
春菊は葉を見るとわかるようにキク科の植物であり、栄養と食物繊維が豊富な冬の鍋物には欠かせない野菜です。
独特の香りと食感があり、胡麻和えやお浸しにしてもおいしく食べることができます。
さまざまな種類がある春菊は、近年サラダにしても食べられるような品種も開発されています。
春菊の育て方
春菊は暑さにも寒さにも強いので、どの地域でも育てやすいのが特徴です。
特に耐寒性は驚くほど強く、check冬に気温が0度になったとしても問題なく越冬することができるでしょう。
実際我が家でも、0度以下になった年でも枯れることなく、翌年にも元気な姿を見せてくれました。
ちなみにおすすめは秋まきです。春まきでも芽は出ますが、真夏の暑さにぐったりしてしまうこともあります。
出来れば8月の終わりごろから10月の終わりごろまでで、気候のいいときに種をまきましょう。
まずは土づくりから
春菊を育てるには、土づくりが重要です。まずは種をまく2週間前には畑に苦土石灰とたい肥、化成肥料をまいてすきこんでおきましょう。
苦土石灰と対比をまく時期を1週間程度ずらすともっと良いのですが、面倒なので我が家は一緒にしてしまいます。これでもきちんと芽は出るのでそこまで問題はありません。
種まきをしよう
種をまく前に、畝を作りましょう。畝はなるべく平らになるようにならします。
そのあとスジを付けて、スジまきをしましょう。種をまいた後には、土は少しかける程度で大丈夫です。
check春菊は発芽するときに全く光が当たらないとうまく発芽できません。そのため、すこし種が見えるかも、というくらいで大丈夫です。
春菊は乾燥に弱いため、発芽をするまではできる限り乾燥をしないように注意してください。水やりはもとより、わらや不織布、新聞紙などで土の乾燥を防ぐのもおすすめです。
収穫までの管理
春菊は土が乾かないように、毎朝しっかりと水やりをするのがおすすめです。またある程度大きくなってきたら、間引きが必要になります。
春菊には株ごと収穫する品種と、葉を定期的に摘み取って収穫する品種とがあり、check株ごと収穫する品種は株間をそこまで広くしなくても問題はありません。
ただし摘み取り型の品種の場合には大きくなるので、株間を15センチ程度あけておくのがおすすめです。
ちなみに間引いた株は小さくても食べることができ、間引き菜は柔らかくて食べやすいため、みそ汁などに入れて食べるのもいいでしょう。
間引きをしたら、そのまま残った株に土寄せをしておきましょう。土を寄せておかなくては株が成長したときに、倒れてしまうこともあります。
収穫しよう
check春菊の収穫ははさみでしてください。
春菊の茎は案外硬く、株ごと収穫するタイプは、引き抜いても根っこを手でちぎるのは難しいです。そのため、はさみで根の部分を切り取るといいでしょう。
葉を摘み取るタイプは、手でちぎるのはこちらも難しいため、新芽やわき目をはさみで切り取ってください。
害虫と病気
春菊には、害虫はあまり寄ってきません。独特の香りや苦みを虫が嫌がるからです。
しかし秋まきであればネキリ虫などが発生することがあるため、注意が必要です。
また病気はcheck多湿になって風通しが悪いと発症しやすいです。特に炭そ病とべと病に気を付けましょう。
多湿になりやすい環境であれば、早めに薬剤を散布して予防してください。
コンパニオンプランツ
コンパニオンプランツ、という言葉をご存じでしょうか。
2種類以上の植物を同じ場所に植え、よい影響を互いに与え合う考え方です。
ちなみに我が家ではちょっと違うかもしれませんが、植えた野菜のそばにマリーゴールドやネギなど虫が嫌う香りを持つ植物を植えて、薬を使うことなく虫を防ごうとしました。これが案外うまくいって、通常に植えるより、虫が来ないです。
ちなみに今回は白菜の間に春菊を植えました。完全に虫をよけることはもちろん不可能ではありますが、少なくとも植えないよりはましです。
使う薬の量も少しで済んだため、安心して食べることができます。虫よけになってくれる上に美味しく食べられるので成功あったといえるでしょう。
コンパニオンプランツにはさまざまな組み合わせがあるので、興味があるならぜひ試してみてください。
まとめ
栄養満点の春菊は、鍋の具に欠かせません。また我が家では胡麻和え、おひたし、みそ汁の具などさまざまな料理に入れて独特の香りや癖の強い味を楽しんでいます。
地植えだけでなくプランターでも簡単に育てることができるので、庭が狭いから家庭菜園は難しい、という人でも育てることができるでしょう。
春菊は、春になって花が咲くと、トウがたって食べられなくなるのでそうなる前に収穫してください。
さまざまな食べ方ができる春菊を、ぜひ家庭菜園で育ててみましょう。
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