春にととのう”パーソナルとと(魚)サンド”

管理栄養士日記

インスタグラムで好評だった”ととサンド”の栄養学について詳しく解説します。
ととサンドとは、ととのいメソッドを搭載したとと(魚)サンドイッチのことです。

ここでは6つのととサンドについて、ととのいメソッドをご紹介します。いずれも温めて巡らせる働きがあるサンドイッチです。以下で、さらに詳しく解説します。

血行促進に!アボカドサーモン×ハーブ

サーモンのアスタキサンチン、アボカドのビタミンEには強い抗酸化作用があります。動脈硬化を防ぎ、血液の巡りをよくし、活動的な春を支えてくれるでしょう。

ハーブ(ディルを混ぜたクリームチーズ)を組み合わせて、さらに巡らせる力をアップ!

免疫機能の強化に!しらすオムレツ×青のり

しらすと卵に豊富なビタミンDは、体内に侵入してくる細菌やウイルスを撃退するために必要なビタミンです。春の風邪や花粉症への効果も期待できます。

組み合わせたのがこふきいも。これにマグネシウム豊富な青のりをまぶします。ビタミンDとともにマグネシウムも現代人に不足する栄養素です。マグネシウムが不足している状態ではビタミンDを活性化できないため、前述したような効果は発揮できません

消化力アップに!かにかまコールスロー×ゆでたまご

肝経に属すキャベツは、肝機能を高めることで解毒の春をサポートします。

また別名キャベジンとも呼ばれるビタミンUは、消化不良や胃もたれなど様々な胃の不調を解消するビタミンです。キャベツを生食することで効率的に摂取できます。ふんわり柔らかな春キャベツは生食にむいていますので、この時期おすすめです。

組み合わせたのはゆで卵です。胃腸を整えるキャベツは、完全食である卵の栄養吸収を高めます。また卵に唯一不足するビタミンC食物繊維を補う食品でもあるのです。

記憶力を高めたい人に!塩サバ×赤玉ねぎ

サバ、アジ、ツナの中で最もオメガ3系脂肪酸が多く含まれているのがサバです。オメガ3系脂肪酸は、体内で合成できない必須脂肪酸です。DHAには、脳神経系の機能を保つ働きがあり、子供の成長には欠かせません。EPAには血液サラサラ効果があります。いずれも積極的に摂りたい栄養素です。

玉ねぎに含まれる硫化アリルの抗血栓作用とともに血液の巡りをよくしてくれます。玉ねぎは生食で!

揚げ物好きさんに:アジフライ×しば漬け

サバ、アジ、ツナの中で最もビタミンB2が多く含まれているのがアジです。ビタミンB 2は、代謝に関わるビタミンB群の中でも、特に脂質の代謝に関わっています。今回のサンドイッチでアジをフライにしてみたものそのためです。脂質過剰傾向の方は積極的に摂っていただきたいビタミンです。

タルタルソースには、しば漬けをプラス。アジで血液を補い、しば漬けで巡らせましょう!

眠れない人に!ツナ×ほうれん草

サバ、アジ、ツナの中で最もが多く含まれているのがツナです。鉄は血液の材料として、全身に酸素や栄養を運びます。貧血は自分でも気づきづらく、疲れやすかったり、イライラや不安を感じやすかったり、眠れなかったり…という日頃から感じている症状の原因は鉄不足によるものかもしれません。

ほうれん草にも鉄が多く含まれています。ただしツナとほうれん草の鉄は状態が異なっており、ほうれん草に含まれているのは吸収率が非常に悪い鉄です。ビタミンC有機酸動物性タンパク質と組み合わせることで、その吸収率を上げることができます。ほうれん草の鉄は、ビタミンC豊富なパプリカとサバの動物性タンパク質を組み合わせることで効率的な摂取ができるのです。レモンや梅干しなどで有機酸を補うのも◎いかがでしたか? 

ご紹介した6つの「ととサンド」をぜひお試しください。

プロフィール

石松 佑梨(いしまつ ゆり) 

管理栄養士。サッカー日本代表選手をはじめ、数々のプロアスリートサポート経験を活かした”頑張らない食トレ”を発信中。地域プロダクトやレストランの監修、大手企業の健康経営、ロコモプロジェクトなどにも参画する。

著書:最強のパーソナルカレー(かんき出版)
インスタグラム:personal_curry
ホームページ:https://glocaleats.recipee.net

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