コイの特徴
コイには「マゴイ」という別名もありますが、これは「イロゴイ」と区別するためのものです。また、「野外になじんだ飼育されたコイ」や「野生型のコイ」のことを「ノゴイ」ということもあります。
身体は少し左右に押し潰されたようなフォルムとなっています。
野生型と比べると飼育型のほうが、身体の縦幅が広いです。
フナなどに見た目が似ていますが、フナとは異なり、コイには2対のヒゲが口角と上アゴについていますので、見分けるのは難しくありません。
野生型のコイは、かつて高知県四万十川、岡山平野、琵琶湖・淀川水系、関東平野にのみ生息していました。ですが移植が進み、今では日本中にコイがいます。
河川の下流域の流れの弱いところや中流域、ダム湖の低層~中層、沼や池などで暮らしています。
暖かい水を求める魚ですから、冬場は深い淀みに集合してこらえます。
雑食性。
ゴカイ類、イトミミズ、ユスリカの幼虫、貝類など水底に生息する生き物を好んで食べますが、水草や藻類もエサになります。
全長60センチほどですが、100センチオーバーになる個体も存在します。
4~7月頃が産卵期。
風がない、晴天の午前中に産卵します。
淡水魚の中では長寿なほうであり、通常20年、稀に70~80年ほど生きます。
栃木県、青森県、熊本県、千葉県、茨城県などでの漁獲量が多いです。
また、主な養殖地は茨城県ですが、長野県、福岡県、宮城県、福島県などでも行われています。
ただし1990年代以降、コイの漁獲量・養殖量が落ちています。
コイの美味しい食べ方
コイは秋口から脂が乗り始め、初春頃に一番美味しくなります。
洗い、丸揚げ、こいこく(味噌系のスープで煮る)、うま煮(内臓を取り出さずに筒切りにして、砂糖としょうゆなどで煮る)などが人気です。
ちなみに、うま煮には「子持ちゴイ」を使ったほうが美味しいです。
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