こんにちは、お魚の豆知識や雑学をお届けする「ととナビ」です!
地方の魚介加工品シリーズ第8弾はちくわの歴史や作り方についてご紹介していきます。
ちくわの歴史
ちくわの名産地として一番古いのは愛知県豊橋市で、「豊橋ちくわ」が最も有名です。
地域によって製造方法や材料が少しずつ違い、徳島県や長崎県でも独自のちくわが名産品になっています。
ちくわやはんぺんといった練り物は、今でこそ色々な材料を混ぜ合わせたり、形も様々なものがありますが、昔はすりつぶした魚肉を竹の棒に塗り付けて焼いたものが一般的でした。
その形が蒲の穂に似ていたことから、転じてかまぼこと呼ばれるようになりました。
室町時代から江戸時代中期にかけて、身分の高い人しか手に入れられなかった高級品でしたが、時代が進むにつれ、庶民にも手が届くようになり、竹の棒を使っていることや、竹のように真ん中に空洞があることから庶民の間でちくわと呼ばれるようになったと言われています。
ちくわの種類と製法
皆さんはちくわにも種類があることをご存知でしょうか?
もちろんサイズが違うというのもありますが、焼き模様で2種類に分けることができるのです。
1つ目が焼きちくわ。作り方は、まず魚肉を棒に巻いて、まだらに油を付けます。
そして、高温で一気に焼くことで、油が塗られた部分だけが膨れ上がって焼き目が付きます。こうして出来上がるのが、おでんによく入っている水玉模様のちくわです。
膨れた部分にお出汁が入り込むことで、噛んだ時にじゅわっと旨味が溢れるように、こういった方法で焼いているのです。
一方は生ちくわ。こちらは約200度でじっくりと時間をかけて熱を通すことで、表面全体に皮を作ります。
そうすることで、全体の食感を楽しむことができるのです。生ちくわの見た目は、中央部に焼き目が均一についていて、両端が白くなっているのが特徴です。
普段何気なく食べていたちくわですが、こういった製法や特徴の違いがあるのです。どちらのちくわにも作り手の工夫が施されているので、ぜひお料理に合わせて、ちくわを選んでみてくださいね。
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