みなさん、こんにちは。
豊田市で蜂を育て、はちみつを販売しているしおりです。
はちみつを販売していると「赤ちゃんにはちみつを食べさせてはダメなのはなんでですか?」「妊婦や授乳中ははちみつ大丈夫?」など多くの疑問が寄せらます。本日は赤ちゃんとはちみつの関係性についてお話ししていきます。
1. 1歳になるまでの赤ちゃんにはちみつはNG
はちみつは甘くて食べやすいので、トーストに塗ったり、自然な甘みを与えられたり、栄養が取れたりするなどメリットが多くあります。
しかし、赤ちゃんがはちみつを食べることができるのは、1歳の誕生日を過ぎてからです。なぜなら、乳児ボツリヌス症のリスクがあるからです。生後6ヶ月未満の赤ちゃんは特にそのリスクが高いとされています。
乳児ボツリヌス症は、はちみつに含まれるボツリヌス菌を食べることで発症します。ボツリヌス菌は土や海や河川に広く存在しており、殺菌するには120度で4分以上加熱しなければなりませんので、家庭の調理では難しいと考えられます。
症状は通常、汚染された食品を食べてから12~36時間以内に現れ、多くの場合、便秘から始まります。
他には脱力感、バタバタ感、摂食障害、便秘、無気力などです。また、赤ちゃんがイライラしたり、呼吸が苦しくなったり、泣き声が弱くなったりすることもあります。少数の赤ちゃんが発作を起こすこともあります。
しかし、ボツリヌス中毒の乳児の中には、汚染された食品を食べてから14日後まで症状が現れない場合もあります。
ボツリヌス中毒の症状の中には、無気力やイライラなどの症状があるため、他の病気と誤って診断されることがあります。そのため、赤ちゃんがハチミツを食べた場合は、きちんと医者に伝えましょう!
ボツリヌス菌に感染した赤ちゃんは人工呼吸を必要とする場合があります。ほとんどの赤ちゃんは治療によって回復します。致死率は2%以下ですが、赤ちゃんを大切にしたいのであれば食べさせるべきではありませんよね。
どんなはちみつでも赤ちゃんに食べさせるのはやめてください。大量生産されたはちみつ、生のはちみつ、またはちみつが入った焼き菓子や加工食品でもです。加工食品にハチミツが含まれているかどうかは、ラベルをよく読んで確認してください。
2. 1歳以上の赤ちゃんへははちみつを与えましょう!
はちみつには、様々な栄養成分が含まれています。酵素、アミノ酸、ミネラル、酸化防止剤、ビタミンB群やビタミンCもわずかに含まれています。
また、はちみつは一般的な砂糖よりも甘みが強いので、砂糖よりも少ない使用量で甘さの満足感を得ることができます。生のハチミツには花粉が多く含まれているので、季節性のアレルギーを緩和することもできるかもしれません。
しかし、1歳になったからといって急にはちみつを与えるのは少し怖いですよね?はちみつを与えるには赤ちゃんの好きな食べ物に少し加えていきましょう。
その方法のひとつとして、「4日間待つ」ことをオススメします。はちみつによって赤ちゃんがどのように反応するかどうかを確認します。はちみつを食べて4日後反応が見られた場合は、すぐに病院へいきましょう。
はちみつををいつ摂取させるかについて不安な方は、小児科医にご相談ください。今は1歳以下には食べさせてはいけないとされていますが、情報は常に更新されますのでご確認ください。
3. 妊娠中、授乳中ははちみつを食べて大丈夫なの?
授乳中や妊娠中の母親ははちみつを食べても何も問題ありません。1歳以下のお子様に直接与えなければ大丈夫です。
大人は消化器官が発達しているので、はちみつを食べても母乳や体内の栄養素を通して赤ちゃんにはちみつが行き届くことはありません。
また、カロリーや脂質の多い食事は、母乳が詰まる原因になると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、食事によって母乳が詰まるという医学的な根拠は明らかになっていません。
以上が赤ちゃんとはちみつとの関係についてでした。
赤ちゃんに与えてはいけない食事はまだたくさんあります。
お子様がいらっしゃる方やもうすぐ出産予定の方は最新データを見直し、健康な赤ちゃんを育ててください!
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