こんにちは、お魚の豆知識や雑学をお届けする「ととナビ」です!
今回は「天然イクラと人工イクラ」についてお話していきたいと思います。
人工イクラとは
皆さん、イクラはお好きですか?あの1粒1粒にうま味が凝縮されていて、とても贅沢な気持ちになりますよね!
さて、そんなイクラに関して、一時期「人工イクラ」という言葉をよく耳にしましたが、一体どういったものなのでしょう。そして、天然と人工の区別はできるのでしょうか?それでは、解説していきます!
天然のイクラは、産卵直前のサケの卵巣から取り出された卵です。サケの産卵時期は9月から11月頃と限られた時期です。
そしてこのいくらを安価にそして美味しく作られたのが人工イクラです。
なんとこの人工イクラは日本の化学メーカーが薬のカプセルの研究中に発見した偶然の産物なのです。
味や見た目がそっくりなので、味に敏感な人でないとなかなか区別がつかないようです。
そのため、販売するイクラが「本物」であることを証明するための試験もあります。以下は実際の検査結果です。赤線部分に、成分に基づいて本物であることが記載されていますね。
天然イクラを見分けるポイント
後半では、試験をしなくてももっと簡単に見分けられないの?という方に、天然イクラと人工イクラの見分け方を2つご紹介します。
1つ目はイクラを転がしてみるという方法です。
イクラには目玉のような濃いオレンジ色の部分がありますよね。
天然イクラの目玉は卵黄にくっついて動きません。
それに対して、人工イクラは増粘多糖類やゼラチンなどを混ぜてできた中身の液体に着色された軽い油を入れることであの目玉のような特徴を真似ているので、目玉がくるくる動きます。
2つ目はお湯をかける方法です。天然イクラのプチっと破れる膜はタンパク質なので、お湯でタンパク質が破壊されて白くなります。一方、人工イクラの膜はアルギン酸という物質から作られているので、お湯をかけても色はそのままです。
少しもったいないですが、興味のある方は次にイクラを食べる時に1粒試してみてください。
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