今回はニンジンを家庭菜園で作ってみました。
冬といえば、ニンジンが必要になる季節です。シチューに入れても煮物に入れてもよく、彩りにも最適です。
家庭菜園で作ると農薬を使わなくてもでき、葉っぱも美味しく食べられるのでおすすめです。
ニンジンの特徴は?
ニンジンは葉の形を見るとわかるように、セリ科の植物です。いわれてみれば、葉っぱからそんな感じのにおいがする、と思った人はいませんか。
とはいえ、スーパーなどで販売されているニンジンはたいてい葉っぱがついていないし、食べるのは根の部分だけであるためなかなか気が付かないかもしれません。
ニンジンはカロテンやビタミン、養蚕などが豊富に含まれている野菜なので、特に妊婦さんにはおすすめです。
ニンジンを育ててみた
我が家ではニンジンの葉っぱが大好物なので、今回の家庭菜園ではニンジンを育てることにしました。
中間地だと3月から4月にかけての春まき、6月から8月にかけての夏まきができます。
ニンジンには煮物向きのものやサラダ向きのものなど、さまざまな種類が存在します。中には赤みが強いものや黄色いもの、プランターで栽培可能な形などもあります。
家庭菜園に慣れている人なら、何種類か同時に育ててみるのもおすすめです。
土を作ろう
ニンジン栽培で大切なのは、土壌作りです。ニンジンの種をまきたい場所に、堆肥と苦土石灰をまきます。
しっかり混ぜてから2週間ほど置き、今度は元肥を入れましょう。さらに1週間おいて畝を作ります。
畝は2畳間気にする場合は60センチ程度で作るといいでしょう。端から蒔く場所、筋の間をそれぞれ20センチ程度取るのがおすすめです。
ニンジンは直前に肥料を入れてしまう、もしくは堆肥が未熟な場合は根が2股に分かれてしまうこともあるため、完熟堆肥を使うようにするといいでしょう。
我が家の畑は石がゴロゴロあるので、ニンジンを植える時には極力取り除くようにします。ニンジンを植えるなら、できる限り石を取り除かないと、変な形のニンジンになってしまうからです。
種まきと発芽条件
ニンジンの最大の難関は、発芽です。植えたけど芽が出ない、ということがよくあり、それが失敗の原因でもあります。
ニンジンの種が発芽しないのは、苦土石灰を入れておらず土が酸性か、水が足りないかのどちらかです。
ニンジンはcheck芽が出るまでは、ひたすら水を与え続けるのが正解です。土が乾いたままにしておくと発芽率は大幅に下がってしまうので、しっかり水を与えましょう。
種まきの後、上にかぶせる土は水持ちのいい腐葉土やピートモスを混合した土がおすすめです。また種まきをする前に土乾燥しているようなら一度水を与えて湿らせてから種をまくようにしましょう。
種を筋蒔きした後は、土は軽くかぶせるだけにしましょう。また、毎日水やりが必要で、夏まきであれば朝と夕方の2回水やりをするくらい、水を切らさないようにします。目が出るまでに長ければ10日程度かかるので、じっくり待つ必要があります。
草と間違えないように
ニンジンは芽が出てきたときには、草と間違えて引き抜いてしまう可能性もあります。そうならないように、草取りの時に十分な注意が必要です。特に夏まきは草もよく育つので、気を付けてください。
間引きをしよう
ニンジンは間引きが必要です。筋蒔きをすると、種が多く入ってしまうこともあり、かなり密集するからです。発芽率がよければ、ものすごいことになります。
ニンジンの間引きは少しずつ行いましょう。
本葉が出始めたころに窮屈さをなくす程度に適度に間引き、本葉が3、4枚程度になったら、隣同士葉がくっつかない程度にまで間引きます。checkこのとき、化成肥料を追肥として与えましょう。筋の間に蒔き、軽く土と混ぜ合わせておくのがおすすめです。
最後は葉が6枚ほどになってきたときで、10センチから12センチ程度の間隔にします。
ちなみに間引きの時に乱暴に引き抜いてしまうと残す株も傷ついてしまうので、傷をつけないように慎重に引き抜きましょう。
土寄せと収穫
2回目の間引きの後には、土寄せをするといいでしょう。ニンジンは根菜で、check土から出ている部分は緑色になってしまうため、収穫までには2回ほど土寄せをするのがおすすめです。
地上に出ているのは葉の部分だけにして、なるべく根元は土で覆うようにしてください。
程よく育ったら収穫しましょう。ニンジンはcheck収穫までの3か月から4か月かかる、気の長い野菜です。いつまでたっても大きくならない、と腐ることなく収穫できるまでじっくり待つのが正解です。
葉っぱを食べよう
ニンジンの葉っぱは、てんぷらにして食べるのがおすすめです。衣を薄くつけてカラッと揚げると、天つゆでも塩でも美味しく食べられます。
3回目の間引きが終わった後、出てきた新芽の部分をハサミで切り取りましょう。大きい葉は硬くて筋があります。
やわらかい新芽でなくては、美味しく食べられないので注意してください。
まとめ
ニンジンは栄養価が高く、どんな料理にも合う万能野菜です。
特にシチューやポトフなど、煮込み料理には最適です。もちろん焼きそばやスティックサラダにも使えます。
使いどころの多い野菜なので、ぜひ一度、家庭菜園で育ててみましょう。
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