タラバガニは実は○○の仲間?美味しいカニの豆知識

タラバガニ とと

冬の海の味覚といえば「カニ」ですよね!タラバガニ、ズワイガニ、ケガニなどなど、美味しいカニのシーズンといえば冬ですが、なぜカニの旬が冬なのかしっていますか?

実は夏はこれらのカニたちの産卵期になり、産卵に栄養を使い切ってしまうため、味が落ちてしまいます。対して、秋~冬にかけてカニたちは次の産卵のために栄養をたっぷり蓄えて美味しくなるからなんです。

そもそも、産卵期のカニを獲ってしまうと、その後のカニの数が減ってしまうため、6月~9月頃は禁漁となっているという背景もあります。

今回はそんな美味しいカニの豆知識をご紹介したいと思います。

カニでより美味しいのはオス?メス?

カニを食べるときにオス・メスを気にしたことはありますか?

店で調理されたものをそのまま食べるから気にしたことがない、そもそもオス・メスって見分けられるの?なんて思うかもしれませんね。

でも、ちゃんとカニの雌雄で美味しさに違いがあるので、知らずに食べるのでは損をしてしまいます。

ここからは、カニの雌雄による美味しさの違いと雌雄の見分け方を紹介していきます。

まず、雌雄の見分け方ですが、checkカニのお腹側を見れば一発で分かります

皆さんはカニのイラストを描くとき、お腹に三角形か半円を描くと思います。あの部分はエビでいう尾の部分で、カニはエビの尾がお腹に折りたたまれた形をしているんですね。

そしてこの部分はよくカニの「ふんどし」とも呼ばれています。

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この「ふんどし」の形がメスでは大きな半円型オスではシャープな三角形をしているので、腹側を見ればすぐ分かるという訳です。

ただし、種類によってふんどしの形の差がはっきりしておらず、雌雄並べて見てみないと分からないなんてこともあります。

カニを買うときは何匹か見比べてみるか、お店の人に聞いてみるのが確実だと思います。

雌雄が見分けられるようになったところで、ではどちらが美味しいのかという話に戻ります。

結論から言うと、check身を食べるならオス、卵を食べるならメスを選んでください。

なぜなら、前述でカニの旬の冬は産卵シーズンという話をしましたが、メスは体に蓄えた栄養を卵に使ってしまうため、身の味はオスに比べて落ちてしまうからです。

その代わりに、メスの持つ卵は味が濃厚で旨みたっぷりなため、ハナサキガニなどではオスより高値で売られている場合もあります。

このように、雌雄それぞれに異なる美味しさがあるので、身を食べるのか、卵を楽しむのか、目的によって買い分けてみてくださいね。

タラバガニはカニじゃない?実は○○の仲間

「知ってるカニは?」と聞かれてまず出てくるカニの一角である「タラバガニ」

トゲトゲの殻には苦戦しますが、茹でた身は甘くプリッとしていてとても美味しいですよね。

そんなどう見ても「カニ」にしか見えないタラバガニですが、check実は生物分類学的には「ヤドカリ」の仲間になります。

ヤドカリというと、貝殻のお家を背負っているイメージがあると思いますが、タラバガニのように貝殻を背負わず、パッと見は「カニ」な種類もいるんです。

他の例でいうと、磯の石の下で暮らす「イソカニダマシ」なんて種類のヤドカリがいます(ぜひ画像検索して見て下さい)

本人?には騙すつもりはなくても、やっぱりカニにしか見えない姿形をしているので「カニダマシ」なんて名前がついてしまったのですね。

さて、では「カニ」と「ヤドカリ」では一体何が違うのかというと、いくつか違いはありますが分かりやすいものは「足の本数」です。

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足の本数は、ハサミ脚を入れてカニの仲間は10本、ヤドカリの仲間は8本と決まっています(正確に言うとヤドカリも10本の脚はあるが、内2本は小さく退化している)。

ここで、上記のタラバガニの写真で足の数を数えてみると…、左右4本ずつ計8本しかありませんよね?

他にも、カニはお腹側から見たとき左右対称のふんどしが見えますが、タラバガニのお腹は非対称な形をしています。

そんないくつかの特徴から、タラバガニはヤドカリの仲間ということが分かるんですね。

ここまで「タラバガニはカニではない!」という話をしてきた訳ですが、このカニ・ヤドカリの分類方法は人が勝手に決めたことなので、大きな違いがある訳でもありません。

なので、今まで通り「美味しいカニだ!」という認識でも全く問題と個人的には思っています。

実際に水揚げ量などの水産・流通統計上では「カニ」として扱われているそうですし。

また、ここで紹介したタラバガニと「カニ」の違いはほんの一部なので、ケガニやズワイガニなど正統?なカニと見た目や味を比べてみるのも面白いかもしれませんね!

まとめ

・タラバガニはカニではなくヤドカリの仲間。

・カニの身を味わうならオス、卵を食べるならメス。

高級なため特別なお祝いや旅行のときなどに食べることの多いカニ。

カニについて知らなくても美味しいものは美味しいですが、知っているとより美味しいカニを食べられたり、食卓での話が弾んでより美味しく感じられるのではないでしょうか?

ぜひ、今後カニを食べる際はカニが美味しくなる豆知識を予習してみてくださいね!

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