今回我々ととらぼ編集部がお邪魔したのは「三河一色うなぎ」の養殖場です。
養殖ウナギ、と聞くと、あまりよいイメージをもたれない方も多い方も多いかもしれませんが、養殖場に向かう前に試食した三河一色うなぎのおいしさは、我々が食べてきた養殖ウナギの概念を塗り替えるくらいおいしいウナギでした。
大きさもとても立派、それなのに箸で持つとほろりと崩れるほどの柔らかさ。そして適度な脂乗りと口の中に広がるうまみは今までに味わったことがないほど!
同じ三河一色産のウナギでも生産元や時期によって味や脂乗り、食感が違うそうですが、これだけおいしいと多少の差があっても絶対においしいという期待しか湧いてきません。
おいしさの感動が冷めやらないうちに、このおいしさの秘密を生産者さんにおうかがいさせていただくために、我々ととラボ編集部は現地へ向かいました。
三河一色産うなぎ養殖場レポート
そう漁業組合の工場長さんに連れてきていただいた養鰻場は田んぼの真ん中にぽつんと立つ大きなビニールハウスでした。
ビニールハウスの養鰻池
勝手に池やいけすのようなものを想像していたので、少し驚きながらも中へ案内していただくと、目の前に現れたのはビニールハウスの内部を埋め尽くす大きな緑色の池!!
大声で話さないと聞こえないくらい大音量を出して回っている機械は「養鰻用曝気水車」と言って、池の中にいるウナギに酸素を送り込むための大きな水車。いわゆる金魚のぶくぶくポンプをもっと巨大化させたようなものです。
ハウスの中にある養鰻池の中には、だいたい50,000尾程度のウナギが養殖されているそうで、初めは10キロほどのシラスウナギ(ウナギの赤ちゃん)を池の中に入れて育てていくそうです。
この養殖池の特徴は、なんといっても濃い緑色の水!濃茶と言っていいほどの不透明な緑色の水が、この養鰻場の特徴であり、おいしさの秘密でもあるこだわりの一つでした。
「ウナギにとって最適な環境である自然に近い状態で育てることで、ウナギのおいしさが増していきます。そのため、三河一色の養鰻場はコンクリートや水槽ではなく、養殖池の底面は土のままにしています。」
出荷後の養鰻場
次に案内されたハウスは出荷が終わり、水が抜かれた状態の養鰻場。そこにはむき出しの地面が広がっていました。
コンクリートではなく、土という自然な環境に触れさせて育てることにより、土に含まれているたくさんの栄養分が水に溶けだし、ウナギに良い影響を与えているそうです。
ウナギにとって最高の環境で育てることによって、柔らかいだけでなくうまみのあふれるおいしいウナギに育っていくのですね!
養殖場とそのこだわりをお伺いしたので、次は出荷作業を見学させていただきます!!
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