日本中がおいしいもので溢れる秋。
食いしん坊の私は、いつも以上に食欲センサーが敏感になっています。
秋の味覚であるきのこ、さつま芋、栗、梨、ぶどう、サケ…と言っても、近年では年中食べられますよね。特に東京をはじめとする都心部では、旬に限らずさまざまな食材が手に入ります。実際、夏の味覚”スイカ”が真冬でも売られている時代です。
食べ物を通じて季節を感じづらくなってしまった私たち現代人でも、秋になると食べたくなるものがあります。たとえば、新米、松茸、生サンマ…といった”本当にこの時期しか食べれない味覚“です。
秋の味覚”サンマ”を食す
あなたも”サンマの塩焼き”が食べたくな〜る!?
冷凍サンマや干したサンマは年中見かけますが、生サンマが食べられるのはこの時期だけです。
サンマは水揚げ時にウロコがほとんど剥がれてしまうので、ざっと水洗いしたら、そのまま塩をして焼きます。塩は魚重量の1%程度が美味しいと言われています。
強火のグリルで10分加熱していると、もくもくとけむりが立ち上がり、いいにおい!
…と、そんな悠長なことを言っている場合ではなく、換気扇をマックスにしないと家中がサンマ臭になります。
皮面がぷっくりと膨んで香ばしく、いかにもおいしそうなサンマが焼き上がりました。
(片面のグリルであれば半分の時間で片面ずつ焼きます。)
大根おろしを添えて、ちょっと醤油を垂らしたら、すだちをギュッとしぼる。
思わずゴクリと唾を飲み込んでしまうのは、誰もがこのおいしさを知っているからでしょう。
パリッと皮を箸で突き、ふっくらした身とともにつまむ。大根おろしのせたら、新米ごはんにバウンド。
あぁおいしい。
“サンマの塩焼き”ってカラダにもいいの!?
サンマの塩焼きは”血液の巡りがよくない人におすすめ“のメニューです。たとえば、しみやそばかす、目の下のクマが気になる人、あざが出来やすいのも特徴です。また、皮膚のカサつきや、頭痛、肩こりがひどい人も血行不良の可能性があります。
血行不良といえば”血液をサラサラに”というイメージが強いですが、その前に血液の量自体が不足しているケースが多くあります。サンマに多く含まれる”たんぱく質“と”鉄“は血液の材料となり、貧血の予防・改善に働きます。また、サンマの油”EPA“が血流をよくします。
大根おろしは、サンマに不足する”食物繊維“を補えます。排出力を高めることでカラダ全体の巡りをよくします。また、生の大根に含まれる”消化酵素“は、暴飲暴食になりがちな秋の強い味方です。
すだちは大根とともに、サンマに不足する”ビタミンC“を補います。ビタミンCには鉄の吸収率を高める働きがあります。また、柑橘の”香り“は気を巡らせることで血行促進につなげます。
新鮮なサンマは”ワタ”までおいしく!?
私はサンマの”ワタ“も好きです。ほろ苦さと旨味がおいしいですよね。
サンマには胃袋がないため、食べたものをすぐに消化・排泄するのだそうです。内臓にエサが残ることなく、きれいに保たれているのでワタまでおいしく食べられるのですね。ただし、寄生虫には注意です!
サンマのワタは塩焼きでもおいしいですが、ここでおすすめしたいのが”サンマのワタ焼き“です。作り方はとても簡単で、通常の照り焼き用の漬けこみダレ(醤油:本みりん=1:1)に裏漉したワタを加えるだけです。これなら、寄生虫を誤って食べてしまう心配もありません。
今回はサンマのワタ焼きを日本酒とともに。
しっかり、とと(魚)のいました。
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